発売は「25年」早かった? ホンダ・インサイト アウディA2(1) デザインは今でも新鮮!

公開 : 2024.07.20 09:45  更新 : 2024.07.23 10:58

数年前のアウディでも通用するインテリア

A2のクリーンなスタイリングは、いかにもアウディ。プロポーションは幅が細く背が高く、SUVのようにも見える。前面面積が小さく、Cd値は0.25から0.29の間とされた。

軽量化のため、ワイパーアームは1本。フロントグリルを開くと、エンジンオイルとウオッシャー液の点検ができる。細かなところまで、深く考えられている。右足を丁寧に傾ければ、燃費は35.0km/Lを超えたとか。

アウディA2 1.4TDI(1999〜2005年/英国仕様)
アウディA2 1.4TDI(1999〜2005年/英国仕様)

インテリアは、さらに印象的。革命的なデザインではないとしても、2024年でも高級感がある。タッチモニターがなく、CDプレイヤーが鎮座するダッシュボードは時代遅れ感が否めないが、それ以外は数年前のアウディでも通用するだろう。

エアコンの送風口の下には、格納式のカップホルダー。実際に押せるハードボタンはふんだん。小物入れも各所にある。

車内空間の広さにも驚く。現行のA1より全長は200mmも短いが、リアシート側には最新のA3並みのゆとりがある。パッケージングの巧妙さに唸ってしまう。

2シーターのインサイトはコンセプトが異なるから、空間の広さを比較するのはフェアではないが、内装には古さが滲む。プラスティック製のダッシュボードはいかにもチープで、カセットテープの1DINデッキが懐かしい。

メーターパネルも、安価なデジタル時計のよう。25年前のホンダだと、実感する車内だ。それでも運転姿勢は素晴らしく、バックミラーへ映る景色以外の視界は広い。

傾斜したガラスハッチと、スリムなリアウインドウで後方視界は確保される。これは、2台とも共通している。

この続きは、ホンダ・インサイト アウディA2(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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