米国のジャンクヤードで出会った廃車 40選 前編 朽ちていく半世紀前のアメ車たち

公開 : 2024.08.03 18:05

フォードマスタング・コンバーチブル

この1990年代初頭のフォード・マスタングLXコンバーチブルのフロントフェンダーの慢性的な腐食を見てほしい。フロアパンにも同じことが言えそうで、それがそもそもサルベージヤードに行き着いた理由だろう。

1979年から1993年まで製造された3代目マスタングは、16年間という驚異的なロングランを続け、販売台数260万台を記録した。

フォード・マスタング・コンバーチブル
フォード・マスタング・コンバーチブル

AMCアンバサダー(1966年)

この1966年型アンバサダーの特徴的なフロントフェンダーはまったく腐食しておらず、素晴らしいコンディションを保っている。他の部分も同様で、多くのパーツが良好な状態である。

1966年、アンバサダーはランブラーの名を捨て、AMCアンバサダーとして知られるようになった。このリブランディングは高級路線に移行するための戦略の一環であり、結果的にはうまくいったようだ。1966年の販売台数は前年比7000台増の7万1000台に達した。

AMCアンバサダー(1966年)
AMCアンバサダー(1966年)

ザスタバ・ユーゴ

このザスタバ・ユーゴGVLが、今後も収益を上げられると考えたヤードの楽観主義には感服せざるを得ない。何年もここにあるにもかかわらず、スペアパーツはまだ1つも出てないようだ。簡単に言うと、このような低価格の欧州車はあまり愛されていないのだ。

ユーゴは旧ユーゴスラビアで製造され、1985年から1992年の間に米国に輸入された。14万1651台が販売された。

ザスタバ・ユーゴ
ザスタバ・ユーゴ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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