米国のジャンクヤードで出会った廃車 40選 後編 雑草に埋もれた半世紀前の名車たち

公開 : 2024.08.03 18:25

スチュードベーカーMシリーズ

まるで亀が甲羅から顔を出すように、茂みの中から姿を現したスチュードベーカー。慎重に周囲の様子を探っているのは、1938年に登場し、1950年代初頭まで製造されたMシリーズである。

スチュードベーカーは1852年に設立され、20世紀初頭に自動車製造を開始した古いメーカーだ。

スチュードベーカーMシリーズ
スチュードベーカーMシリーズ

ビュイック・エレクトラ225(1963年)

1959年から1990年までビュイックのラインナップにあったエレクトラは、テキサス州の社交界の名士エレクトラ・ワゴナー・ビッグス氏にちなんでこのように名付けられた。写真の4ドア・ハードトップのエレクトラ225は、リアフェンダーのシャープな垂直エッジから1963年型であることがわかる。ビュイックの最高級車としてさまざまな快適装備が詰め込まれ、オプションにはチルト機構付きステアリングホイールやクルーズコントロールが用意されていた。

ビュイック・エレクトラ225(1963年)
ビュイック・エレクトラ225(1963年)

フォード・ランチ・ワゴン(1958年)

この1958年型フォード・ランチ・ワゴンのエンジンベイには、かつて木が生えていた。幹の大きさから判断するに、伐採されたときには少なくとも樹齢20年は経っていたはずだ。ランチ・ワゴンのフロントフェンダーをよく見ると、容赦なく侵食してくる錆に対抗するために、過去に充填剤を塗った跡が残っている。

フォード・ランチ・ワゴン(1958年)
フォード・ランチ・ワゴン(1958年)

プリマス・フューリー・ステーションワゴン(1966年)

1966年型のプリマス・フューリー・ステーションワゴンがサルベージヤードで見つかるのは珍しいことだ。左の車両(エアフォース・ワンと書かれている)はフューリーIIで、フューリーIとフューリーIIIの中間に位置する中間グレードだ。

プリマス・フューリー・ステーションワゴン(1966年)
プリマス・フューリー・ステーションワゴン(1966年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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