レクサスGS Fをデトロイトで公開
公開 : 2015.01.07 22:50 更新 : 2017.06.01 02:11
レクサスは、BMW M5のライバルとなるGS Fをデトロイト・モーターショーで公開するが、その写真が一足先にリリースされた。この新しいレクサスGS Fは、RC Fに搭載される477ps/7100rpm、54.0kg-m/4800-5600rpmを発揮する5.0ℓノーマル・アスピレーションV8ユニットがベースだが、RC Fに搭載されるものよりもチューンナップされていると予想される。
そのパフォーマンスは未だ明らかにされていないが、0-96km/h加速は4.5秒を切り、トップ・スピードは274km/h以上と想像できる。
BMW M5、ジャガーXFR-S、そしてメルセデス・ベンツE63 AMGといったライバルと大きく異なるのは、敢えてノーマル・アスピレーション・ユニットを選択したことだ。M5は4.4ℓツインターボで608ps、E63 AMGは5.5ℓツインターボで593ps、そしてジャガーXFRは5.0ℓのスーパーチャージャーで550psのパワーを持つ。GS Fのアウトプット・パワーは、今回デトロイトで公開される米国仕様と、今年後半に公開されるヨーロッパ仕様では異なるかも知れないが、650psを誇る新しいキャデラックCTS-Vの6.2ℓスーパーチャージャーのV8とほぼ横一線に並ぶパワーだと考えられている。
GS Fのトランスミッションは、マニュアル・モードを持つ8速オートマティックで、駆動はリア・ホイールとなる。
シャシーは、通常のGSをベースに固めたものだが、剛性の向上を行い、そしてストラットとマルチリンクのサスペンション・デザインの見直しによってハンドリングの最適化と乗り心地の向上が図られているという。また、3つのモード、スタンダード、スラローム、サーキットを持つトルク・ベクタリング・ディファレンシャルを備える。
また、そのボディ・ウエイトも1830kgと、M5よりも115kg、E63 AMGよりも40kgほど軽い。
ボディ・スタイルは、GSをベースに、新しい前後バンパー、フレアしたホイール・アーチ、サイド・スカート、リア・ディフューザー、リップ・スポイラーなどが装備される。また、エグゾーストはクワッド・タイプとなる。
ホイールは19インチで、タイヤ・サイズは、フロントが255/35R19、リアが275/35R19だ。
GS Fは、IS Fに続くレクサスのハイ・パフォーマンス4ドア・モデルであり、もちろんそこにはLFAやRC Fの血統が受け継がれている。価格はおそらく£80,000(1,440万円)程度となり、これはRC Fとほぼ同額といったところだ。
レクサスでは、このGS Fに続く高性能バージョンとしては、RC Fのコンバーチブル・モデルを用意している。