フォード・トルネオ・クーリエ 詳細データテスト 商用由来らしからぬ足さばきと乗り心地 価格は高い
公開 : 2024.07.20 20:25 更新 : 2024.07.27 02:32
快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆
テストは穏やかな天候のドライコンディションで行われたが、このクルマの場合、その恩恵は小さいはずだ。それでも、騒音計は、ほとんどのコンパクトなファミリーカーに負けない静粛性を示した。
80km/hでは、風切り音やロードノイズ、エンジン音を含めて64dBA、113km/hでは68dBAで、スピードを上げると、四角いボディの影響が大きくなるといっていいだろう。しかし、乗用車でもとくに後者の数値がもっと大きいものは多い。また、2022年にテストしたダチア・ジョガーは湿った路面での計測だったが、どちらのノイズもより大きかった。
今や控えめなサイズになってしまった17インチホイールも、クルージング時のキャビンを静かに保った一因だろう。乗り心地もおおむね穏やかで、ショックはかなり抑えられている。とはいえ、速度を上げると、きついエッジを乗り越える際には多少の衝撃音が出る。標準装備の16インチホイールと65タイヤであれば、さらに快適かもしれない。
フロントシートはクッションの長さと傾きを調整できず、後席同様にちょっと硬めでフラットだ。しかし、とくに快適性が欠けているというわけではない。