【後輪駆動モデルも登場】 EVの新型ポルシェ・マカン予約受注開始 AWDモデル比で軽量化 航続距離延長
公開 : 2024.07.17 11:45 更新 : 2024.07.17 11:47
ポルシェは新型マカン/マカン4/マカン4S/マカン・ターボの予約受注を開始し、同時に後輪駆動モデルを追加しました。FR化されたことでAWDモデル比-110kgを達成。EVにとってカギとなる航続距離が伸長しました。
予約受注を開始
ポルシェは新型マカン/マカン4/マカン4S/マカン・ターボの予約受注を開始した。
メーカー希望小売価格(税込)
・マカン 998万円
・マカン4 1045万円
・マカン4S 1196万円
・マカン・ターボ 1525万円
このたびフル電動SUVモデルレンジに新たに加わった、後輪駆動の新型ポルシェ・マカンは効率性に優れ、WLTP複合航続距離はEU仕様で最大641キロメートルだという。
新型マカン4Sは最大516psを誇り、すべてのマカンモデルで新しいオフロードデザインパッケージが用意され、また、ポルシェドライバーエクスペリエンスも全面的に刷新された。
ポルシェは初のフル電動SUVのモデルラインナップを2倍に拡大。後輪駆動のマカンは主に高効率と航続距離に重点を置き、新型マカン4Sは2024年初頭に導入されたマカン4とマカン・ターボ間のギャップを埋めることになるという。
マカン4およびマカン・ターボと同様にマカン4Sには電子制御のポルシェトラクションマネジメント(ePTM)システムが搭載されており、従来の全輪駆動システムよりも約5倍速く前輪と後輪の間で駆動力を分配すると述べた。
マカンとマカン4S
マカン
100kWhのバッテリーと高効率のパワーエレクトロニクス
ポルシェのフル電動SUVへのエントリーモデルである新型マカンも100kWhの高電圧バッテリーからエネルギーを得ている。
駆動力は、直径210mm/有効長200mm/出力340psのマカン4に使用されている後車軸モーターによってのみ提供され、電気モーターには、高効率半導体材料であるシリコンカーバイド(SiC)を使用して効率を高める480アンペアのパルスインバータ(PWR)がある。
これにより、PWRのスイッチング損失が大幅に削減され、スイッチング周波数が向上、ローンチコントロールと組み合わせると、マカンは最大360psのオーバーブーストパワーを生み出し、最大トルクは57.41kg-mを発生。
停止状態から5.7秒で時速100kmに到達し、最高速度は220km/hだという。全輪駆動から解放されたことで、マカンはマカン4よりも110kg軽量になり、駆動に必要な電力が少なくなることで、WLTPの総合航続距離は最大641km(EU仕様)になるとポルシェは語る。
マカン4S
強力な電動モーターとPASMが標準装備
マカン4Sには、新しいリアアクスルモーターと強力な600アンペアのSiCパルスインバーターが搭載された。
電動モーターの直径は230mm/有効長は150mm、マカン4およびマカン・ターボにも使用されているフロントアクスルモーターと組み合わせると、システム出力は448psになり、短時間のパワーオーバーブーストで最大516ps、加えてローンチコントロールを使用すると、最大トルクは83.62kg-mになる。
パフォーマンスの数値もそれに応じて印象的で、ローンチコントロールを使用すると、マカン4Sは0~100km/h加速を4.1秒で達成し、最高速度は240km/hを達成。WLTPの総合航続距離は最大606km(EU仕様)だ。
マカン4Sには、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)が標準装備され、レベリングシステムと高さ調整機能を備えたアダプティブエアサスペンション、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)、およびリアアクスルステアリングにより、シャーシをさらに最適化してパフォーマンスと快適性を高めることができるという。