367馬力のスポーティセダン アウディ新型「S5」初公開 内装も大幅アップグレード
公開 : 2024.07.18 06:05
アウディA4のフルモデルチェンジが発表され、車名は「A5」へと改められた。ガソリン、ディーゼルに加えて新開発の48Vマイルドハイブリッドを導入。欧州では11月から納車開始予定。
A4がフルモデルチェンジ
ドイツの自動車メーカーであるアウディは、新型「A5」および「S5」を欧州で発表した。従来のA4の後継車で、新しいプラットフォームと大幅に改良されたエンジンを導入する。欧州では11月に納車開始予定だ。
アウディの新しいブランド戦略の一環として、エンジン車には奇数番号、バッテリーEVには偶数番号が与えられる。A4は今回のフルモデルチェンジに伴い、A5へと名称変更されることになった。
A5にはセダン(実際にはノッチバック)とアバント(ステーションワゴン)が用意されるが、クーペやカブリオレの計画はないとアウディは認めている。
プラットフォームは17年前に導入された現行のMLBに代わり、新たにPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)が採用された。エンジン車向けの構造であり、Q6 eトロンなどEV向けのPPEとは基本的に関係のないものとなる。
S5は367馬力のV6ターボ搭載
アウディの伝統に則り、新型A5は縦置きのエンジンレイアウトを採用するが、多様な電動パワートレインへの対応がより容易になると言われている。
発売当初は非電動の純エンジン車と48Vマイルドハイブリッド車(MHEV)を展開する予定で、後者には新開発のシステム「MHEV Plus」が採用される。MHEV Plusは2基の電気モーターを使用し、発電効率の向上と強力な回生ブレーキを実現するものだ。
エンジンとしてはまず、フォルクスワーゲン・グループの4気筒ターボガソリンエンジン「EA888」を導入し、最高出力150psまたは204psの2パターンから選択できる。どちらもDCTと組み合わされ、四輪駆動のクワトロも用意されている。
ディーゼルも引き続き選択肢に残されている。フォルクスワーゲンの2.0L 4気筒ターボディーゼルエンジンにMHEV Plusシステムを搭載した改良型が採用され、最高出力は204psに向上し、CO2排出量は10g/km削減されている。
スポーティモデルのS5は3.0L V6ターボガソリンエンジン(現行A8、Q7、Q8のユニットとは別物)を搭載する。可変ジオメトリー・ターボチャージャーとMHEV Plusシステムを組み合わせ、最高出力は367ps(先代S4のV6ディーゼルより20psアップ)、CO2排出量は14g/km削減されている。
来年には、電気のみで100km走行可能なプラグインハイブリッド(PHEV)も追加される予定だ。
なお、PPCはエンジンを発電機として使用するレンジエクステンダーEVパワートレインにも対応できると考えられるが、A5への導入計画はない。