367馬力のスポーティセダン アウディ新型「S5」初公開 内装も大幅アップグレード
公開 : 2024.07.18 06:05
全長は4.8m超え OLEDライト採用
ボディサイズは全長4829mm(先代比67mm増)、全幅1860mm(13mm増)、全高1444~1460mm、ホイールベースは2900mm(68mm増)と全体的に大型化した。
エクステリアデザインは2021年に公開されたA6 eトロン・コンセプトの影響を受けている。特徴の1つは「クワトロ・マッスル」と呼ばれる、力強く盛り上がったフェンダーの造形だ。
新たに採用されたOLEDのフロントライトとリアライトはそれぞれ8つの点灯パターンが用意されており、パターンを継続的に変化させるダイナミックモードもある。
飾りのエグゾーストチップは、顧客からのフィードバックに応えて廃止された。
インテリアはアウディ最新世代のレイアウトとなっている。ダッシュボードには大型の曲面ディスプレイを備え、11.9インチのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイと14.5インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが統合されている。
インフォテインメント・タッチスクリーンは、エアコンやシートヒーターなどの機能を司る。
助手席にはエンターテイメント用の10.9インチ・タッチスクリーンを追加することができる。スクリーンには走行中のドライバーの視界を遮るフィルターが付く。
欧州では11月からA5の納車が開始される。A5セダンの価格は約4万2000ポンド(約860万円)から、A5アバントは約4万4000ポンド(約900万円)とされている。
強力なハイブリッドシステム
アウディが新開発したマイルドハイブリッドシステム「MHEV Plus」は、通常の一体型スタータージェネレーター(ISG)に加えて、中央にパワートレインジェネレーター(PTG)を備えている。
主な利点は、回生ブレーキシステムの出力の大幅な向上にあり、先代S4(8kW)の3倍以上となる最大25kWの回生を行えるようになった。また、18kW(24ps)と23.5kg-mのトルクを発生する。
エネルギー回生が改善されたことで、バッテリー充電の高速化を実現した。また、摩擦ブレーキ(ディスクブレーキ)の使用頻度を減らすこともできる。アウディは、回生によってほとんどの走行シーンで十分な減速力が得られるとしている。
MHEV Plusは、バッテリーの放電と充電を迅速に行うように設計されている。あるエンジニアは、エンジンをできるだけ停止させることを目指していると示唆した。約80km/hまでは電力だけで “サーフィン(surf)” できるという。
車両の電気系統と空調システムもマイルドハイブリッドシステムで駆動される。