F1王者アロンソの「理想の1台」 V12で6速MT、英アストン マーティン・ヴァリアント誕生秘話インタビュー

公開 : 2024.07.19 18:05

クルマへの愛情

――どんな人がこのクルマを買うのか、話せることはありますか?
「特にないかな。メッセージはいくつか見たよ。非常にコレクション性の高いクルマで、高い価値を保ち続けるだろうね。何人かの友人からメッセージをもらったけど、クルマはすべて割り当てられていると思う」

――あなたは注文したんですよね。違いますか?
「まだだけど、ヴァンテージGT3は持っているよ。昔のクラス1のDTMも持っている。(できれば)7月29日の僕の誕生日に間に合うようにヴァルキリーを納車してもらいたいね。あとDB5も探しているんだ」

アストン マーティン・ヴァリアントとフェルナンド・アロンソ
アストン マーティン・ヴァリアントとフェルナンド・アロンソ

「ヘリテージ・チームと連絡を取り合っているんだけど、ちょっとしたコレクションを作るのが楽しみなんだ。アストン マーティンはコレクターズカーや高価値で知られているし、僕も持ちたい」

――アストン マーティンに惚れ込んだ?
「そうだね、今はのめり込んでいるよ。以前からファンだったけれど、最近の製品を見ていると、これまでよりステップアップしていると思う。僕が過去に働いていた高級車ブランドのいくつかは、方向性を変えたり数字を追いかけたりしているけれど、アストンはまだ非常にエクスクルーシブなんだ」

「アストンは顧客を大切にしているブランドの1つだと思うし、僕もそうした価値観に共感している」

「この性能でこの台数のクルマを買うとき、37台のうちの1台であれ、1000台のうちの1台であれ、ワンオフとして扱われたいと思うものだよ」

――パドックでは、どのクルマに割り当てられるかで競争しているのでしょうか?
「そうでもないけれど、他の人たちのガレージに何があるかはみんな知っているよ。レトロスタイルのクルマ、オールドスクールなクルマを集めようとする人が増えている。V12でマニュアルシフトのヴァリアントもそうだ。新型車であっても、ちょっとレトロな感じがする。そして、ある意味ではみんなヴァルキリーが大好きなんだ。マックス(・フェルスタッペン)も持っている」

「でも、みんなクルマが大好きなんだ。僕たちはクルマに熱狂していて、2週間に1度は世界最高のクルマに乗っているけれど、普段の生活でもパワフルなクルマに乗りたいんだ」

――ヴァルキリーのアロンソ仕様は?
「クーペで、F1カラーにしたよ。F1に一番近いものを持ちたかった。2週間ごとにアストンに乗っているから、ヴァルキリーも同じようにライムのテイストを加えたクルマにしたかった」

――DB5は?
「シルバーグレーが欲しいけど、選択肢の中にはブルーやグリーンもあるから検討してみるよ。でも、完全にオリジナルさ」

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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