【マクラーレンで2度のF1ワールドチャンピオン】 ミカ・ハッキネン ソーラスGTでグッドウッドに登場

公開 : 2024.07.18 11:45

マクラーレンはミカ・ハッキネンが25台生産されたカスタマーカーのうちの1台であるマクラーレン・ソーラスGTを駆ってヒルクライムで劇的な走りを披露したと発表しました。その様子と本人のコメントをどうぞ。

シングルシーターV10エンジンのマクラーレン

ミカ・ハッキネンは、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、再びシングルシーターV10エンジンのマクラーレンのステアリングを握り、ヒルクライムで劇的な走りを披露した。

フィンランド人ドライバーであり、マクラーレンで2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたハッキネンは、1998年に自身がドライブしたマクラーレンMP4/13へのトリビュートとして、そして昨年このフェスティバル・オブ・スピードにて、マクラーレン・ソーラスGTでグッドウッド・ヒルを駆け上がった。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにミカ・ハッキネン登場
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにミカ・ハッキネン登場

ハッキネンは1998年と1999年にF1世界ドライバーズ選手権を制した。マクラーレンにとって伝説となるV10時代における3度目と4度目のドライバーズタイトル、1998年にはマクラーレン8度目となるコンストラクターズチャンピオン獲得し、チームメイトのデビッド・クルサードとともに9勝を挙げ、タイトル獲得に向けて前進した歴史をもつ。

今年のグッドウッドでハッキネンがドライブしたソーラスGTは、彼の英雄的なマクラーレンのレガシーを21世紀に伝えるもので、25台生産されたカスタマーカーのうちの1台だ。

マクラーレン・フォーミュラ1およびミカ・ハッキネンのファンであるオーナーは、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)に、MP4/13へのトリビュートとして、彼のソーラスGTのハンドペイントを依頼したとマクラーレンはいう。

2022年8月に発表されたソーラスGT

MSOの特徴であるクラフツマンシップが発揮されたカラーリングは、1998年当時のF1マシンの色合いではなく、現在のMP4/13シャシーに忠実な、巧みにブレンドされたカラーで構成されている。

このカラーリングは、1998年シーズンのMP4/13マシンにペイントを施したMSOのペイントチームのメンバーによって施された。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにミカ・ハッキネン登場
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにミカ・ハッキネン登場

マクラーレンで2度のF1世界チャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンは「真のシングルシーターで、驚異的なV10パワーとサウンドのソーラスGTのドライビングは、マクラーレンでレースをしていた頃を思い出させる体験でした」と語った。

2022年8月に発表されたソーラスGTは、マクラーレンがバーチャルの世界で表現してきた究極のシングルシートのサーキット専用ハイパーカーを現実のものにしたものである。

ビデオゲーム「グランツーリスモ・スポーツ」のコンセプトカー「マクラーレン・アルティメット・ビジョン・グランツーリスモ」をベースにしたこのモデルは、25台のみ生産され、現在、納車が進められているという。

ソーラスGTの車重は1000kg未満で、1万rpmを超える回転数と840psを発生する自然吸気の5.2リッターV10エンジンを搭載。風洞実験と数値流体力学(CFD)の両方によって磨き上げられた、最適化されたボディワークとフロアの驚異的なエアロダイナミクスは、1200kgを超えるダウンフォースを発生させることができると彼らは述べた。

超軽量エンジニアリング、パワー、そして驚異的な空力最適化の融合により、ソーラスGTはシングルシーターレース以外のマクラーレンで最速のラップタイムを記録し、F1マシンをドライブする感覚に近いドライビング・エクスペリエンスを提供する。

そしてマクラーレンのファクトリードライバーであるマーヴィン・キルホファーが、日曜日のタイムドシュートアウト決勝で45秒342を記録し、ソーラスGTで優勝を飾った。

マクラーレンは2021年の720S GT3Xに続き、3年ぶり2度目のグッドウッド最速マシンを手にした瞬間であった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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