観客のレベルも高いって! 欧州のイベント駐車場が凄かった件 後編 初代NSXから東欧マイナー車まで

公開 : 2024.07.27 18:25

フェラーリ400i

ブリストルと同じような時代に誕生したのが、ピニンファリーナがデザインしたくウェッジシェイプの4シーター・フェラーリだ。ブリストルよりもオーソドックスな選択肢であり、見た目が良かったという点ではほとんどの人が同意するだろう。最近RMサザビーズで1万1500ポンド(約230万円)で落札された1台は、修理が必要だったものの、決して無駄ではなかった。フェラーリ最大の掘り出し物だろうか?

フェラーリ400i
フェラーリ400i

BMW M5

歩行者安全規制とエアロダイナミクスの制約により、BMWはもはやこのような姿を作れないと言われている。しかし、新型M5よりは良いものが作れるはずだ。

このE28型のような、かわいらしくも自信に満ちた繊細さは新型にはない。それはおそらく、初代M5が誇った1000kgの重量アドバンテージのせいもあるだろう。1トン軽いのだ。

BMW M5
BMW M5

ロータス・エスプリ

現在、英国ではグリーンのクルマがちょっとした復活を遂げているが、このエスプリを見ればその理由がわかる。

ゴールドのホイールと軽快なインテリア(エクステリアのブロックっぽさとマッチしている)との組み合わせは100万ドルの価値があるように見えるが、実際にはもっとリーズナブルで、3~4万ポンド(約600~800万円)で取引されている。

ロータス・エスプリ
ロータス・エスプリ

ジャガーXF

英国車のダークグリーンには何か美しいものがある。XFスポーツブレイクはエスプリとは正反対だが、特別な外観を持っている。それはこの色のおかげでもあり、イアン・カラム氏の優れたデザインのおかげでもある。

XFは生産終了したばかりなので、今のうちに美しい掘り出し物を手に入れておきたい。

ジャガーXF
ジャガーXF

ポルシェ918スパイダー

今年のグッドウッドには素晴らしいナンバープレートがいくつかあったが、この918はその中でも最高だった。編集部はハイパーハイブリッドの三種の神器(マクラーレンP1とラ フェラーリも参加していた)を見つけることができたが、918は目立たないからこそ際立っている。

意識して探さない限り、これが100万ポンド(約2億円)以上の価値がある887馬力のモンスターであることを見分けるのは難しい。

ポルシェ918スパイダー
ポルシェ918スパイダー

スコダ・フェリシア・ファン

918の後を追うには、鮮やかなイエローのスコダしかない。フェリシア・ファンはイエローしか選べなかったため、その条件にぴったり当てはまる。

ほとんどの個体が老朽化して引退してしまったが、この1台は奇跡的に生きており、荷台に折りたためる後部座席も確認できた。

スコダ・フェリシア・ファン
スコダ・フェリシア・ファン

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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