スポーティな走りを楽しみたい! マニアックだけど初心者向けの中古車 10選 海外で注目のクルマ

公開 : 2024.08.11 18:05

5. フォードフィエスタ・ゼテックS(2008-2017)

長所:非常に安く買える、良質なハンドリング
短所:下手に改造されているものもある、保険料が高くつく

このような特集記事では常にフォード・フィエスタが紹介される。どの仕様、どの年式、どの価格で手に入れるかは問題ではない。ハンサムな外殻の下には、50年近くもの間、競合他社に苦戦を強いてきた上質なシャシーがあるのだ。そのきめ細やかなハンドリングは、Bセグメントのポルシェ911と呼んでもいいくらいだ。

5. フォード・フィエスタ・ゼテックS(2008-2017)
5. フォード・フィエスタ・ゼテックS(2008-2017)

何より素晴らしいのは、わずかな予算で手に入ること。ただし、購入には注意が必要だ。趣味の悪い改造が施されている個体もあるし、ボロボロの放置車両のような個体は避けた方がいい。おそらく、クルマを買ったときよりもメンテナンスにかかる費用の方が高くなってしまうだろう。

スポーツ走行が好きな人から運転の苦手な人まで、あらゆる人に愛用されている。一方で、特にロンドンのような物価の高い地域では保険料がかなり高くなる。

中古車はたくさんあるので、自分の理想の1台を探すのはそれほど難しくない。最も一般的なエンジンは最高出力120psの1.6Lガソリンで、5速トランスミッションにより0-100km/h加速を10秒弱で駆け抜ける。

6. シトロエンC2 VTR(2003-2009)

長所:中古車価格が安い
短所:おすすめはC2 GTだが比較的希少

C2 VTRはブルドッグのようなずんぐりしたスタンスだが、シャープなエッジのボディキットを備えており、ホットハッチらしさを感じさせる。

6. シトロエンC2 VTR(2003-2009)
6. シトロエンC2 VTR(2003-2009)

スペックも期待できる。初期のVTRは1.6L 4気筒を搭載し、最高出力110psを前輪に送り込んで0-100km/h加速を10.9秒という立派なタイムで駆け抜ける。C2の軽量シャシーをフルに活用し、タイヤはより太く、サスペンションはより硬く、ステアリングもよりクイックになっている。

かなり軽快なパッケージにまとまっているが、前身のサクソVTRほどではない。それは、標準のC2と同じく、生気のないステアリングと動きの鈍いオートメイテッド・マニュアル・トランスミッション「センソドライブ」がドライバーのエンゲージメントを制限しているからだ。

しかし、保険料が比較的安く、車両自体も高くない。1.6L VTRの中古車価格は1000ポンド(約20万円)から3000ポンド(約60万円)程度だ。

また、できれば世界ラリー選手権用の正真正銘のホモロゲーション・スペシャルであるC2 GTを探すことをお勧めする。悲劇的なセンソドライブを適切なマニュアル・トランスミッションに交換し、車両重量をVTRから28kg削減したモデルだ。0-100km/h加速は1.4秒速い。

しかし、C2 GTはわずか2500台しか生産されなかったため、現在では入手が難しくなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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