スポーティな走りを楽しみたい! マニアックだけど初心者向けの中古車 10選 海外で注目のクルマ

公開 : 2024.08.11 18:05

7. ルノートゥインゴGT(2008-2014)

長所:魅力的なハンドリング
短所:ややマイルドで刺激は少なめ

しばしば史上最高のジュニアホットハッチの1台と賞賛されるのがルノースポール・トゥインゴだが、若手ドライバーに注目してもらいたいのは、ややマイルドなトゥインゴGTだ。

7. ルノー・トゥインゴGT(2008-2014)
7. ルノー・トゥインゴGT(2008-2014)

保険料もおおむね安く設定されているため、その点でも初めてのクルマとしては現実的だ。

1.2Lターボガソリンエンジンは、通常の使用で100psの出力を発生する。2速、3速、4速のいずれかでスロットルを踏み込めば、最大1分間オーバーブーストし、最高出力105psを発生する。

トゥインゴGTは車重が980kgと軽いため、驚くほど勢いよく加速する。ソフトなサスペンション・セットアップにもかかわらずハンドリングもいい。

2000ポンド(約40万円)程度あればまともなトゥインゴGTに乗れるので、現在の中古車市場では抜群のコストパフォーマンスを誇る。

8. シトロエン・サクソVTR(1997-2003)

長所:驚くほどパワフル、魅力的なハンドリング
短所:安全性に疑問、錆びやすい

シトロエン・サクソVTRは、確かに旧時代のクルマという感が否めないが、スポーツモデルへの最良のエントリー・ポイントの1つであることに変わりはない。

8. シトロエン・サクソVTR(1997-2003)
8. シトロエン・サクソVTR(1997-2003)

C2 VTRに搭載されている1.6L 4気筒の旧バージョンを使用し、最高出力は90ps。あまりパワフルではないように聞こえるかもしれないが、車重は約900kgと軽いので、公道では驚くほどパワフルに感じられる。

ワインディングロードでも有利に働き、オーバーステアについて学ぶことができる。

ただ、安全性には注意が必要だ。2000年のユーロNCAPでは、サクソVTRは乗員保護性能はわずか2つ星と評価されており、またABSも標準装備されていない。

購入にも細心の注意が必要だ。カスタムの対象として人気を集めていたため、疑わしい改造が施されたものが多い。また、錆に悩まされる年代でもある。よくある問題箇所はリアアクスル、シル、フェンダーだが、念のため車両全体を徹底的にチェックしよう。

中古車価格の幅は、走行距離の長い個体で2000ポンド(約40万円)から、保存状態の良い例では7000ポンド(約140万円)以上だ。とはいえ、サクソVTRはモダンクラシックカーとしての地位を確立しつつあるので、価値は上昇傾向にある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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