スポーティな走りを楽しみたい! マニアックだけど初心者向けの中古車 10選 海外で注目のクルマ

公開 : 2024.08.11 18:05

9. シトロエンC1(2005-2014)

長所:コーナーでの遊び心、フィエスタより安い
短所:かなり遅い、改造されていないか注意深くチェックすること

さて、並みいる競争相手をスルーして、風呂場の水のように面白みがなく、紀元前のテクノロジーを採用した、何の変哲もないシトロエンに飛びつくエンスージアストがどれだけいるだろうか?

9. シトロエンC1(2005-2014)
9. シトロエンC1(2005-2014)

それこそが、このクルマを買うべき理由なのだ。何も書かれていない1枚の紙のようなものだと考えてほしい。通勤通学用の道具からビション・フリーゼのような愛くるしい親友まで、望めばどんなものにもなる。レースカーにもなる。

専門サイトでは、サーキット走行可能な仕様に改造できるキットが3700ポンド(約75万円)で購入できる。うまく改造すれば見栄えもいいし、そもそも車両自体が安いので、修理に大金がかかる心配もない。

エンジン排気量は1.0Lしかないため、遅い。しかし、得られるものもある。コーナーでは遊び心があり、強いプレッシャーを感じることなくいつでも楽しめる。

上記のフィエスタよりもさらに安価で手に入れることができ、保険料も最も安い部類に入る。

10. フォルクスワーゲンUp!(2012-2016)

長所:購入費・保険料・ランニングコストが安い、活気あるハンドリング
短所:低グレードでは非常に遅い

これもC1同様、購入費も保険料も安く、何百台もの中から選ぶことができる。だからといって面白くないわけではない。魅力がある。個性がある。賞賛にすら値する。

10. フォルクスワーゲンUp!(2012-2016)
10. フォルクスワーゲンUp!(2012-2016)

かつてアルファ・ロメオのデザイン責任者だったワルテル・デ・シルヴァがデザインしたUp!は、ブランドではなくエンジニアリングによって魅力を高めた稀有な存在だ。

このクラスの中では長いホイールベースを持ち、室内は広々としている。大人4人が楽に乗れて、なおかつトランクの下にスペアホイールが収納されている。

1.0Lエンジンは滑稽なほど遅いにもかかわらず、素晴らしいサウンドを奏でる。最高出力は60psと75psの2種類のチューニングが用意されている。

のんびりとした走りはそれ自体が楽しい要素になり得るし、ランニングコストが安いという副産物も得られる。保険料は安く、燃費は20km/l以上、スペアパーツは旬の果物のように入手できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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