フォード・モンデオ・エステート1.6TDCi 115 ゼテック
公開 : 2015.01.09 23:50 更新 : 2017.05.29 18:54
■どんなクルマ?
’カンパニー・カーといえばモンデオ’ といっても過言でないくらい、英国におけるフォードの遍在性はかなり高い。実用性の高さを売りにするエステートとくれば、なおさらだ。
なかでも150psの2.0ℓディーゼルが全体の売上の大部分を占めることが予想される一方、今回のテストに供した115psの1.6ℓ版も、あなたの会社の経理担当の注目に値する。
それもそのはず、CO2排出量はわずか99g/kmにまで抑えられており、複合サイクル燃費だって26.3km/ℓをマークするうえに、1750rpmから27.5kg-mものトルクを発揮する実力派だからだ。
おおきな魅力を打ち出す最新モンデオ・エステート。ではフォルクスワーゲン・ゴルフ・エステートやスコダ・オクタヴィア・エステートなどのライバルと比べるとどうなのだろう? 早速見ていくことにしよう。
■どんな感じ?
市街地における1.6ℓターボ・ディーゼル・ユニットの快適性はかなり高く、高速道路の追い越し加速においても力不足を感じることはない。ただし2.0ℓに比べると常に数段低いギアで走っている印象は拭えない。
新しく採用した電制ステアリングは、先代の油圧式ほどフィードバックを与えてくれることはなく、高速走行時の重みも十分とはいえない。その反面グリップは十分。ボディ・コントロールも問題ない。
乗り心地はこの上なく秀逸。16インチ・ホイールを履く足元は、凹凸を驚くほどうまく捌き、速度域に関係なくアスファルトの不規則な継ぎ接ぎや、伸縮継手に起因する衝撃を吸収する。
したがってキャビンの居住性は至極快適。たとえ高速道路の追い越し車線を走るような速度域でも、ウインド・ノイズやロード・ノイズが内部に侵入してくることはほとんどない。