抜群の安定感! 実は面白いマイナー四輪駆動セダン 16選 見落とされがちなマニアック車
公開 : 2024.08.18 18:05
ジャガーXJ
ジャガーXJの四輪駆動モデルは2013年、世間に気付かれることなく静かに誕生した。北米の寒い地域のユーザーに向けて開発され、悪天候でも十分なトラクションを発揮する運転しやすいクルマであるが、販売は振るわなかった。
3.0L V6スーパーチャージャーもこの役割に適しているが、悲しいことに左ハンドルしか用意されていなかったため、日本だけでなく本国の英国でもお目にかかれない。
マツダ6 MPS
マツダの最近の四輪駆動モデルといえば、ほとんどがSUVだ。もちろんマツダ6にも「iアクティブAWD」の設定があるが、かつて販売されていたマツダ6 MPS(日本名:マツダスピード・アテンザ)は性格がまったく異なるクルマである。
一見すると普通のミドルサイズセダンだが、最高出力272psを発生し、0-97km/h加速6.6秒台、最高速度240km/hという性能を誇った。まさに「羊の皮をかぶった狼」と言える。
アウディやBMWの対抗馬として、控えめながらも非常に魅力的であり、その爽快なハンドリングとコントロール性は現代でも十分に楽しむことができる。中古車は少数しか確認できず、希少性は高まっているようだ。
メルセデス・ベンツCクラス
ライバルのアウディやBMWと同様、メルセデス・ベンツはドイツの厳しい冬に対応するために四輪駆動を提供してきた。Cクラスでは、2000年発売のC203型から四輪駆動(4マティック)が設定されている。
2014年のW205型では、より幅広いモデルに4マティックを設定。特に相性が良いのはAMG C 43で、3.0L V6エンジンが発生する367ps(後期は390ps)のパワーとトルクをフル活用できる。
Cクラスの4マティックは、仕様にもよるが2万5000ポンド(約500万円)から販売されている。
メルセデス・ベンツSクラス
歴代Sクラスで初めて四輪駆動を採用したのがW220型だ。ガソリン車に4マティックが設定され、すべての市場に導入されたわけではないが、S 350、S 430、S 500とバラエティに富んでいる。
次のW221型では、2006年にディーゼルの4マティックが追加された。2014年のW222型では幅広い市場に四輪駆動が導入され、今やSクラスでも普遍的なものとなった。
プジョー508
プジョー最新の508 PSEハイブリッド4とは異なり、2012年に登場した508のハイブリッド四駆モデルは、電気モーターを1基のみ搭載している。このモーターは必要に応じて後輪を駆動するもので、2.0Lターボディーゼルが前輪を駆動する。60km/h程度までなら電気のみで加速することができる。
標準車よりもトランクが小さく、価格も高いという弱点があったが、33km/lの低燃費と95g/kmという低いCO2排出量を実現している。日本に1.6L直4ガソリン(ノンハイブリッド)しか導入されなかったのが残念だ。