抜群の安定感! 実は面白いマイナー四輪駆動セダン 16選 見落とされがちなマニアック車

公開 : 2024.08.18 18:05

フォルクスワーゲンパサート

パサートは1997年、2.8L V6エンジンに四輪駆動システム「4モーション」システムを組み合わせたモデルが登場した。2002年には希少なW8モデルも追加されている。

欧州向けの2.0 BiTDIは、最高出力240psを発揮するフォルクスワーゲンで最も強力な2.0Lディーゼルエンジンだ。最新の4モーションとの相性もよく、0-100km/h加速はわずか6.1秒、燃費は26.6km/lとご機嫌だ。

フォルクスワーゲン・パサート
フォルクスワーゲン・パサート

フォルクスワーゲン・フェートン

高級セダンを作りたいという当時のフォルクスワーゲン社長、フェルディナント・ピエヒの願望から生まれたフェートンは、多くの点で素晴らしいクルマであった。しかし、兄弟会社のアウディはもちろん、BMWメルセデス・ベンツジャガーレクサスといったライバルには対抗できず、販売は低迷した。

3.6 V6、4.2 V8、6.0 W12、3.0 V6ターボディーゼルなど、ほとんどのモデルが四輪駆動システムの「4モーション」と組み合わされた。前輪駆動はベースグレードの3.2 V6ガソリン車のみ。ドイツをはじめ欧米のさまざまな国で販売されたものの、日本には導入されなかった。

フォルクスワーゲン・フェートン
フォルクスワーゲン・フェートン

プラットフォームをベントレーと共有しており、初代コンチネンタルGTと同じであることを考えると、3000ポンド(約50万円)という中古車価格が非常にお買い得に見えてくる。

ボルボS60

ボルボS60は、ドイツ製のミドルサイズ高級セダンに対抗できる存在であり、四輪駆動が加われば天候に左右されない完璧なマシンになる。2011年に発売された2代目S60では、5気筒ターボディーゼルや最高出力306psの2.0Lターボガソリンの「T6」に四輪駆動が設定されていた。T6はポールスターによるチューニング・オプションで最高出力355psに強化できる。

この2代目では、2.4Lディーゼルエンジンと電気モーターを搭載したプラグインハイブリッドモデル「ツインエンジン」も用意された。バッテリーだけで最長50kmを走行可能で、平均燃費は65km/lと謳われている。状態の良い中古車が1万3000ポンド(約260万円)以上するのも不思議ではない。

ボルボS60
ボルボS60

ボルボS90

ボルボの四輪駆動車といえばステーションワゴンのイメージが強いかもしれないが、セダンのS90にも用意されている。エントリーグレードの「T4」を除く全グレードで四輪駆動を選択可能だ。

ハイブリッドと高速性能を備えたT8リチャージが欲しいなら、中古でも2万5000ポンド(約500万円)以上の予算が必要だ。公称燃費は188km/l、CO2排出量はわずか49g/kmで、四輪駆動により最高出力390psを軽々と発揮し、0-97km/h加速を4.8秒で駆け抜ける。

ボルボS90
ボルボS90

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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