次期フェアレディZを中村史郎が語る
公開 : 2012.07.21 11:53 更新 : 2017.06.01 01:00
日産のチーフクリエイティブオフィサー(CCO)である中村史郎常務執行役員は、次期Zは、より多くのユーザーを捕らえるためにも、より軽くスリムになるだろうと語った。
次期370Zの開発については”まだ初期段階”と言い、”コンセプトカーの製作に着手したところだ”という。従って、そのコンセプトは明らかになることはなかったが、2014年のデトロイト・モーターショーあたりがそのデビューとなると予想できる。
現行の370Zは、2002年にデビューし、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本でよく売れた350Zほどの成功を収められなかった。370Zは世界的不況をもろに受けてしまったのだ。その売上は、最大の市場であるアメリカにおいて、2009年をピークとすると、昨年は45%もダウンしている。
「次期Zは非常に強いインパクトを持ったクルマになるだろう」と中村常務は言う。
「決して大きくはならない。現行Zはマキシマム・サイズで、次期Zはよりスリムになるだろう」と。
日産は現行の3.7リッターV6よりも、むしろ小型化された4気筒のターボを選択する可能性が大きい。
「より多くの人にドアを開けるためにも、より軽く、よりアクセスしやすいクルマになる必要がある」と語った。
ダウンサイジングされる次期Zは、ひょっとしたらダイムラーとのタイアップのもと、メルセデス・ベンツのハードウェアを使用する可能性もある。