【軽快さとエレガンスさ】 マセラティ・グランカブリオ V6ネットゥーノを積む新型が日本上陸

公開 : 2024.07.29 17:45

V6ネットゥーノ・エンジンを搭載する新世代マセラティ・グランカブリオが日本に上陸しました。ラグジュアリーさとコンフォート性に加え、ドライビング・パフォーマンスを追求した4シーターのオープンモデルです。

マセラティ新型グランカブリオとは

2月にワールドローンチされたマセラティの新型グランカブリオが日本に上陸し、マセラティ目黒でメディアに向けてお披露目された。

一足先に登場したグラントゥーリズモでは、490psのモデナと、550psのトロフェオ、そしてBEVのフォルゴレの3グレードが設定されているが、グランカブリオではトロフェオが導入される。

マセラティ新型グランカブリオ日本上陸
マセラティ新型グランカブリオ日本上陸    上野和秀

2代目となる新型グランカブリオは、先代と同様にグラントゥーリズモをベースにオープン化したもので、デザインはマセラティ・チェントロスティーレが担当した。

伝統的なイタリアのGTカー創りに則り、ラグジュアリーさとコンフォート性に加え、ドライビング・パフォーマンスを追求した4シーターのオープンモデルとして開発された。

新型グランカブリオを見てまず感じるのは、軽快さとエレガンスさだ。ルーフが無くなったことによりフロントからリアフェンダーに至るウエストラインが強調され、リアデッキへのラインがスムースに流れることから軽快さと流麗さが強調されている。

あらためて新型グランカブリオをおさらいすると、全長4966mm、全幅1957mm、ホイールベース2929mm(欧州発表値)はクーペ版と共通だが、全高が45mm低い1365mmとなる。車両重量は1870kgから25kg増の1895kgとなった。

オープン化でどこが変わったのか

グランカブリオを象徴するファブリック製のソフトトップは電動開閉式で、時速50km/h以下であれば走行中でも開閉が可能。開閉に要する時間は14秒となる。

開閉はインストルメントパネル中央のセンター・ディスプレイに配置されたタッチスイッチで行う。

マセラティ新型グランカブリオ日本上陸
マセラティ新型グランカブリオ日本上陸    上野和秀

トランクスペースはソフトトップを格納するため、グラントゥーリズモの310リッターから172/131リットルに減少しているが、4人分の荷物が収まると謳われている。

トップを上げた姿は往年のスピードスターを思わせる小ぶりなもので、引き締まった凝縮感のある姿となった。ソフトトップは5色(黒、濃紺、ベージュ、ダークレッド、グレー)が用意されている。

オープンモデルならではの装備としては、フロントシートにはドライバーとパッセンジャーの首まわりを温める、3段階で温度調整が可能なネックウォーマーが標準装備される。

またオプションでウインドストッパーが用意される。ウインドストッパーを装着することによりオープン時でも車内に巻き込む流気を軽減し、車両のエアロダイナミクスを最大限に活かすことができるという。後席部分をカバーするように装着するため2名乗車時のみに使用でき、取り付けは手動で行う。

このほかグランカブリオ化に際してフロントバンパーがリデザインされた。バンパー左右下に位置するインテークの形状が変更され、カーボン製のパネルが追加され表情を引き締めている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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