ロータス・エレトレ 詳細データテスト 価格を超えた高級感 大きすぎるボディ シャシー制御は要改善

公開 : 2024.08.03 20:25

快適性/静粛性 ★★★★★★☆☆☆☆

運転環境はいつまでも変わらないラグジュアリーさを感じさせるが、実際の走りは話が違ってくる。

テスト車はきつめの隆起を乗り越えるとややショックが出る傾向にあり、80km/hで計測した車内騒音は64dBAと、アウディE−トロンSの62dBAやメルセデスAMG EQS53の59dBAには及ばない。標準装備のパノラミックガラスルーフに起因する風切り音があるにしては静かだが、静粛性は平均的なファミリーカー並みだ。

ソフトなモードで前席に乗っていれば、巡航時の快適性は高い。静粛性や視認性は、高級SUVとしては十分とは言えない。
ソフトなモードで前席に乗っていれば、巡航時の快適性は高い。静粛性や視認性は、高級SUVとしては十分とは言えない。    JACK HARRISON

しかしながら、サスペンションションをソフトなモードにしていれば、巡航時の乗り心地は十分しなやかで、前席は後席より快適に過ごせる。アジャスト範囲は広く、サポート性にも優れている。

全方位の視認性は、ガラスハウスの上下幅が小さめでリアのピラーがキャビン後部を取り囲むような大型SUVとしても、標準的なレベルにはやや劣る。ミラー以上の仕事をするミラー代わりのカメラにはお目にかかったことがないのだが、同じ意見だとすれば、後方視界を得るのに苦戦するだろう。問題は、センサーを足しても補完できないことだ。

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