810馬力のV8クーペ登場 ACカーズ新型「コブラGTクーペ」は約5900万円から 切れ味のいいリアエンド

公開 : 2024.08.06 06:25

ACコブラのクーペ仕様が登場した。カーボンファイバー製ボディに最高出力810psのV8スーパーチャージャーを搭載する。伝統的なシルエットに現代的な技術を組み合わせたモデルだ。

3種類のV8エンジンを用意

英国の自動車メーカーであるACカーズは、コブラのクーペ仕様として「コブラGTクーペ」を発表した。伝統的なシルエットに現代のテクノロジーと生産技術を融合させた最新モデルだ。

開発にあたっては、1964年のル・マン24時間レースに出場したAC 298を参考にしており、特にスパッと切り落とされたようなリアエンドからインスピレーションを得たという。

ACコブラGTクーペ
ACコブラGTクーペ    ACカーズ

余談だがAC 298は当時、英国のM1高速道路でテストした際に最高速度290km/hを記録し、メディアを騒然とさせたことで悪名高い。その結果、国中の高速道路に制限速度が導入されたと言われることもあるが、これは単なる都市伝説だ。

新型コブラGTクーペの最上位グレードとして、99台の特別仕様車「GTクラブスポーツ・エディション」が用意される。最高出力810psのV8スーパーチャージャーを搭載し、車両重量はまだ確認されていないが、1450kg以下を目標としている。重量配分は前後50:50になっているという。

また、標準車として最高出力720psのV8スーパーチャージャーを積む「GT Sクーペ」と、最高出力456psの自然吸気モデル「GTクーペ」も用意される。

全車、従来のコブラGTと同じアルミニウム製シャシーをベースとし、ボディワークはカーボンファイバー製となる。

現在予約受付を開始しており、英国価格は32万5000ポンド(約5900万円)から。クラブスポーツ・エディションは2025年後半から納車が始まり、その後標準車が納車される予定だ。全車、英国で生産される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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