メルセデスAMG Cクラス 詳細データテスト 足りないナチュラルさ 動力性能のわりに洗練度は高い

公開 : 2024.08.10 20:25

スペック

レイアウト

直4ターボはフロント縦置きで、9速ATとフル可変4WDシステム、リアe-LSDを組み合わせる。電気モーターはリアアクスルに搭載。バッテリーや電力系、2速ギアボックスとともにドライブユニットを構成し、リアデフを駆動する。

この電動システムはプロペラシャフトとも接続されているので、トランスファーケースを介してフロントを含む全輪へ動力を伝達できる。テスト車の前後重量配分は、実測で48:52だった。

エンジン

リアに電気モーターやバッテリー、2速ギアボックスなどで構成するドライブユニットを搭載。フロントを含む全輪へ動力を伝達できる。前後重量配分は48:52だ。
リアに電気モーターやバッテリー、2速ギアボックスなどで構成するドライブユニットを搭載。フロントを含む全輪へ動力を伝達できる。前後重量配分は48:52だ。

駆動方式:フロント縦置き、四輪駆動
形式:直列4気筒1991cc、ターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:-
ボア×ストローク:φ-×-mm
圧縮比:11.2:1
バルブ配置:DOHC4バルブ
エンジン最高出力:476ps/6750rpm
エンジン最大トルク:27.5kg-m/5250-5500rpm
許容回転数:-rpm
ハイブリッドアシスト:永久磁石同期モーター駆動(ギアボックス前に配置)
モーター最高出力:204ps
モーター最大トルク:25.4kg-m
システム最高出力:679ps/-rpm
システム最大トルク:104.0kg-m/-rpm
馬力荷重比:321ps/t
トルク荷重比:49.2kg-m/t
エンジン比出力:239ps/L

ボディ/シャシー

全長:4842mm
ホイールベース:2875mm
オーバーハング(前):876mm
オーバーハング(後):1091mm

全幅(ミラー含む):2033mm
全幅(両ドア開き):3580mm

全高:1482mm
全高:(テールゲート開き):1764mm

足元長さ(前席):最大1140mm
足元長さ(後席):725mm
座面~天井(前席):最大1040mm
座面~天井(後席):940mm

積載容量:320-1335L

構造:スティール・モノコック
車両重量:2115kg(公称値)/2217kg(実測値)
抗力係数:-
ホイール前・後:9.5Jx20
タイヤ前/後:265/35 ZR20 102Yエクストラロード/275/35 ZR20 102Yエクストラロード
ミシュラン・パイロットスポーツ4S MO
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:9速湿式クラッチAT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.35/7.6 
2速:3.24/12.4 
3速:2.25/17.9 
4速:1.64/24.6 
5速:1.21/33.3 
6速:1.00/40.4      
7速:0.87/46.3 
8速:0.72/56.0      
9速:0.60/67.3      
最終減速比:3.27:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
平均:8.6km/L
ツーリング:9.6km/L
動力性能計測時:2.9km/L
現実的なEV航続距離:11km

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:13.7km/L
EV航続距離:11km

燃料タンク容量:60L
駆動用バッテリー:リチウムイオン(ニッケル・マンガン・コバルト)・6.1/4.8kWh(総量/実用量)
現実的な航続距離:587km
CO2排出量:167g/km

サスペンション

前:マルチリンク/コイルスプリング、アダプティブダンパー、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、アダプティブダンパー、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、可変レシオ、ラック&ピニオン/後輪操舵(最大2.5°)
ロック・トゥ・ロック:1.9回転
最小回転直径:12.1m

ブレーキ

前:390mm通気冷却式ディスク
後:370mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動、ステアリングコラム右側にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:-dBA
4速・全開時:77dBA(AMGサウンド作動時:84dBA)
48km/h走行時:63dBA
80km/h走行時:66dBA
113km/h走行時:70dBA

安全装備

AEB/LKA/速度超過警告/死角モニター/アテンションアシスト
Euro N CAP:5つ星(2022年、C180)
乗員保護性能:成人93%/子供89%
交通弱者保護性能:80%
安全補助装置性能:82%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温22℃
0-30マイル/時(48km/h):1.3秒
0-40(64):1.9秒
0-50(80):2.5秒
0-60(97):3.3秒
0-70(113):4.1秒
0-80(129):5.3秒
0-90(145):6.4秒
0-100(161):7.6秒
0-110(177):9.3秒
0-120(193):11.4秒
0-130(209):13.8秒
0-140(225):16.6秒
0-150(241):20.8秒
0-402m発進加速:11.5秒(到達速度:193.6km/h)
0-1000m発進加速:21.2秒(到達速度:242.7km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
BMW M5 CS(2021年)
テスト条件:乾燥路面/気温22℃
0-30マイル/時(48km/h):1.4秒
0-40(64):1.9秒
0-50(80):2.4秒
0-60(97):3.0秒
0-70(113):3.8秒
0-80(129):4.7秒
0-90(145):5.7秒
0-100(161):6.8秒
0-110(177):8.2秒
0-120(193):9.6秒
0-130(209):11.4秒
0-140(225):13.9秒
0-150(241):16.4秒
0-402m発進加速:11.1秒(到達速度:207.3km/h)
0-1000m発進加速:20.3秒(到達速度:261.5km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1,2秒(2速)/1.4秒(3速)

30-50(48-80):1.2秒(2速)/1.4秒(3速)/1.7秒(4速)/2.2秒(5速)

40-60(64-97):1.5秒(3速)/1.8秒(4速)/2.4秒(5速)/2.6秒(6速)/2.9秒(7速)

50-70(80-113):1.6秒(3速)/1.9秒(4速)/2.4秒(5速)/2.9秒(6速)/3.2秒(7速)/3.5秒(8速)/4.8秒(9速)

60-80(97-129):2.3秒(4速)/2.8秒(5速)/3.2秒(6速)/3.8秒(7速)/4.5秒(8速)/4.7秒(9速)

70-90(113-145):2.3秒(4速)/3.0秒(5速)/3.3秒(6速)/3.8秒(7速)/4.8秒(8速)/5.2秒(9速)

80-100(129-161):2.3秒(4速)/2.8秒(5速)/3.2秒(6速)/3.5秒(7速)/4.4秒(8速)/5.0秒(9速)

90-110(145-177):2.9秒(5速)/3.5秒(6速)/3.9秒(7速)/4.6秒(8速)/5.4秒(9速)

100-120(161-193):3.1秒(5速)/3.7秒(6速)/4.3秒(7速)/5.0秒(8速)/5.9秒(9速)

110-130(177-209):3.5秒(5速)/4.0秒(6速)/4.8秒(7速)/6.1秒(8速)/7.4秒(9速)

120-140(193-225):4.4秒(6速)/5.6秒(7速)

130-150(209-241):5.3秒(6速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温22℃
30-0マイル/時(48km/h):8.2m
50-0マイル/時(64km/h):22.3m
70-0マイル/時(80km/h):43.6m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.45秒

ライバルの制動距離

BMW M5 CS(2021年)
テスト条件:乾燥路面/気温22℃
30-0マイル/時(48km/h):7.6m
50-0マイル/時(64km/h):21.0m
70-0マイル/時(80km/h):40.8m

各ギアの最高速

1速:53.1km/h(7000rpm)
2速:86.9km/h(7000rpm)
3速:125.5km/h(7000rpm)
4速:172.2km/h(7000rpm)
5速:233.4km/h(7000rpm)
6速:270.3km/h(6698rpm)
7速:270.3km/h(5827rpm)
8速:270.3km/h(4822rpm)
9速(公称値):270.3km/h(4019rpm)

9速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1674rpm/1914rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事