廃車の天国 米巨大ジャンクヤードで見つけた「お宝」 40選 前編 日本車も多数発見

公開 : 2024.08.24 18:05

オールズモビル・トロネード(1980年代)

この1980年代初頭に生産されたオールズモビル・トロネードは、2002年に現役を引退している。第3世代(1979~1985年)のモデルで、前世代よりもかなり小型化されている。ガソリンエンジン仕様に加え、5.7L V8ディーゼルも用意されていた。残念ながらこのエンジンは信頼性が低いことで有名で、オールズモビルの評判を大きく傷つけた。

オールズモビル・トロネード(1980年代)
オールズモビル・トロネード(1980年代)

ポンティアックサンバードGT

コンバーチブルはハードトップよりも生存率が高い傾向にあるが、それでもこのポンティアック・サンバードがローナーズにたどり着くのを妨げることはできなかった。写真のGTモデルは1988年と1989年にのみ生産された。

ボディワークはしっかりしていて、隠しヘッドランプも残っているが、ソフトトップはボロボロで、インテリアも痛んでいる。

ポンティアック・サンバードGT
ポンティアック・サンバードGT

三菱モンテロ

三菱モンテロが初めて米国のショールームに姿を現した1983年当時、SUVというジャンルはまだ黎明期にあった。最初の6年間は2ドアモデルのみが提供され、1989年に4ドアが登場した。世界のほとんどの地域では「パジェロ」として知られているが、一部のスペイン語圏の市場ではあまり好ましい響きではなく、モンテロあるいは「ショーグン」として販売された。

三菱モンテロ
三菱モンテロ

オペル・オリンピア・レコルト

1953年から1957年にかけて生産された2ドアのオペル・オリンピア・レコルトは、ドイツで2番目に売れる人気車だったが、それでもフォルクスワーゲンビートルに2対1の割合で負けていた。デトロイト風のスタイリングで、質素な米国の消費者にも人気があった。何十年もの間、このヤードに放置されていたにもかかわらず、部品はあまり出ていないようだ。

オペル・オリンピア・レコルト
オペル・オリンピア・レコルト

サンビーム・アルパイン

2シーターの英国流スポーツカーであるサンビーム・アルパインは、5つのシリーズで合計6万9251台生産された。この個体は1725ccモデルで、わずか1万9122台しか生産されていないシリーズV(1965~1968年)のうちの1台である。

1964年から1967年にかけては、キャロル・シェルビーにインスパイアされたV8エンジン搭載バージョンも生産された。サンビーム・タイガーとして知られる魅力的なモデルだが、7083台が売れたのみである。

サンビーム・アルパイン
サンビーム・アルパイン

トヨタ・クレシーダ・エレガンテ

この珍しい「ランドー」スタイルのルーフをご覧あれ。1980年代初期のトヨタ・クレシーダ・エレガンテのもので、おそらくローナーズ・オートパーツで最も希少な1台だろう。我々の知る限り、数百台しか販売されておらず、すべて米国のトヨタディーラーで改造されたものだ。

レザーまたはベロアのシートが選択可能で、この個体は後者である。

トヨタ・クレシーダ・エレガンテ
トヨタ・クレシーダ・エレガンテ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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