知っていたらスゴイ! 奇妙で無名なOEM供給車 41選 前編 「リバッジ」されたマイナーモデル
公開 : 2024.09.01 18:05
アスナ・サンランナー
アカディアンと同様、アスナはカナダ市場専用のGM傘下ブランドだった。1990年代初頭のごく短期間に、日本と韓国から輸入した3つのモデルを販売していた。サンランナー、サンファイア、そしてSEまたはGTとして知られるセダンである。
このうちサンランナーは、スズキ・エスクード、スズキ・ビターラ、シボレー・トラッカーなどさまざまな車名で世界中で販売された小型SUVだ。地球上でもっともリバッジされたモデルかもしれない。
アウディ50
今日に至るまでアウディが販売した最小のクルマ、アウディ50は、初代フォルクスワーゲン・ポロとほぼ同じものだった。アウディによれば、1974年にアウディが先陣を切って販売開始し、1975年3月31日にポロの生産が開始されるまでに4万3002台の50を生産したという。このことから、初代ポロはアウディ50のリバッジモデルだったと言うのが正しいだろう。
ただし、アウディ50は1978年に生産終了したのに対し、ポロは現在第6世代である。正確性には欠けるが、ポロのリバッジと考えるほうが簡単だ。
BMW 3/15
BMWは1928年、アイゼナハ自動車製作所(Fahreugfabrik Eisenach)の買収を通じて自動車産業に参入した。今ではほとんど忘れ去られたこの会社は当時、ドイツでオースチン・セブンをライセンス生産し、ディクシー(Dixi)という名で販売していた。
BMWは買収後にディクシーから3/15へと改名し、徐々に改良を加えていく。その後1932年に登場した新型3/20は、オースチン・セブンのリバッジではなく自社開発の自動車である。
シトロエンCクロッサー
シトロエンCクロッサーとその兄弟車プジョー4007は、2005年に発売された三菱アウトランダーのリバッジモデルである。
エンジンはフランス製だが、それ以外はほぼ三菱の設計を踏襲している。このリバッジは商業的には大きな成功を収めたとは言えず、次の世代のアウトランダーまで引き継がれることはなかった。
大宇G2X
GMのカッパ(Kappa)プラットフォームは、いくつかのコンセプトカーと4車種の市販スポーツカーに使用された。後者のうち、ポンティアック・ソルスティスは独特のスタイリングを持っているが、サターン・スカイとオペルGTはバッジを除けばほとんど同じだった。
欧米や日本のドライバーにはあまりなじみのない大宇G2Xは、基本的にはスカイやGTと同じクルマだが、サターンのレッドライン仕様に搭載されたターボエンジンのみが用意されていた。2007年から2009年にかけて販売されたのはわずか179台と報告されている。
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