知ってたらスゴイ! 奇妙で無名なOEM供給車 41選 後編 「リバッジ」されたマイナーモデル
公開 : 2024.09.01 18:25
ローバー・シティローバー
2003年に発表されたシティローバーは、細部を除けばインドのタタ・モーターズによって設計・生産されたインディカと同じである。タタ・モーターズはその後、ジャガー・ランドローバーの親会社となり、現在に至る。
国によって消費者の要求は異なる。インディカはインドでは成功を収めたが、英国ではMGローバーの事業継続を図るための稚拙な試みだと酷評された。AUTOCARも当時は「低価格では会社を救うには十分ではなかった」と書いている。
サーブ・ランチア600
かつて「サーブの黒歴史」と評された600は、ランチア・デルタにほとんど手を加えずに販売された小型車だ。フロントグリルにはランチアのバッジがそのまま残されるなど、異彩を放っていた。
1980年にスウェーデン、フィンランド、ノルウェーで発売されたが、現地の道路が凍結した際に撒かれる塩の悪影響を受けやすいという評判が広がり、わずか2年で引退した。
サターン・リレー
GMの「異色の自動車会社」であるサターンの25年の歴史が終わる頃、リレーというミニバンが発売された。デビューは2005年で、ビュイック・テラーザ、シボレー・アップランダー、第2世代ポンティアック・モンタナと同時期だ。これらはすべて同一のクルマだが、フロントエンドの処理がわずかに異なる。
ビュイックとサターンは2007年までに廃止されたが、シボレーとポンティアックは若干長く存続した。サターンブランド自体は2010年に閉鎖された。
スバル・ジャスティ
欧州でのみ販売された第2世代のジャスティは、第2世代のスズキ・スイフト(カルタス)とほとんど同じだった。日本企業が販売する2車種でありながら、どちらもスズキのハンガリー工場で生産された。
両車の外見は大きく異なる。また、1990年代にはスバルは四輪駆動車で世界中に名を馳せていたこともあり、ジャスティにも4WDが標準装備された。
スバル・プレオ
スバルは1958年に軽自動車の生産に着手し、以降2009年の初代プレオの生産終了まで続いた。ダイハツとスバルに多額の出資をしているトヨタは、2つのブランドが別々に軽自動車を開発する意味はないと判断した。
そのため、第2世代のプレオはダイハツ・ミラに六連星を冠しただけのものとなった。どちらも2018年まで販売されていた。
スバル・ソルテラ
スバルとトヨタの提携により、電動クロスオーバーのソルテラが誕生した。トヨタbZ4Xをベースに、マイルドな設計変更を加えた量産EVだ。
bZ4Xの名前の由来はすぐにはわかりづらいが、「ソルテラ(Solterra)」はラテン語の「太陽」と「地球」を意味する言葉に由来する。「自然との共存を目指した初のグローバルEV」というスバルの理想を表したものだ。