プジョー208 GT ハイブリッド 小改良版へ試乗 インテリアは競合以上! 爽快な操縦性も◎

公開 : 2024.08.24 19:05

2022年の欧州で1番売れた乗用車、2代目208が小変更 インテリアは素材や品質で競合を凌駕 ISGが力強さを加算し好ましい走り ダイレクトな操舵感にしなやかな乗り心地 英編集部が評価

2022年の欧州で1番売れた乗用車:208

2021年と2022年の欧州市場で、最も売れた乗用車は何かご存知だろうか。小さなハッチバック、プジョー208だ。

しかし、2023年はテスラモデルYが最多売へ急上昇。ルノー・クリオに次ぐ5位へ、順位を落としている。それでも、大成功といえる結果を導いたことは間違いない。2024年は、フェイスリフトを施し巻き返しを狙っている。

プジョー208 GT ハイブリッド136 e-DSC6(英国仕様)
プジョー208 GT ハイブリッド136 e-DSC6(英国仕様)

このクラスでは、フォードフィエスタが撤退。競合が1車種減ったわけだが、オペルコルサフォルクスワーゲン・ポロトヨタヤリスホンダ・ジャズ(フィット)などライバルは多く、競争は楽ではない。

パワートレインには、100psの3気筒ガソリンターボに加えて、100psと136psのマイルド・ハイブリッドも登場。電気モーターで走る、e-208も併売されている。

近年のプジョーは、スタイリッシュな見た目を強みとするが、208でも同様。フロントで縦に3本並ぶデイライト、ライトクローは、フェイスリフトでバンパー側へ移動した。他のラインナップと、共通した顔つきになっている。

ライオンが横を向くプジョーのロゴは、ボディカラーと同色で染められるフロントグリルの中央。この場所は、従来と変わりない。

リア側は、テールライトが横3本のストライプに改められている。ワイドな後ろ姿に見えるよう、これまで通りテールゲートにはブラックのトリムが備わる。

素材や品質でライバルを凌駕するインテリア

英国で選択できる塗装は、セレングレーやイエローなど7色。ドアミラーはブラックで仕上げられる。GTグレードを選ぶと、ホイールアーチにブラックのカバーが追加される。

アルミホイールは、アリュール・グレードでは16インチのツートーン・ダイヤモンドカットが標準。GTでは17インチへ拡大される。どちらも408に影響を受けたデザインで、カッコいい。

プジョー208 GT ハイブリッド136 e-DSC6(英国仕様)
プジョー208 GT ハイブリッド136 e-DSC6(英国仕様)

インテリアの雰囲気は、このクラスの中では特に好印象。足元には硬質なプラスティックのままの部品も見られるが、素材や品質はライバルを凌駕するといっていい。

ダッシュボード中央には、10.0インチのインフォテインメント用タッチモニター。その下部には、車載機能用のスイッチが並ぶ。ホーム画面へ戻るボタンもある。全体的なレイアウトが整っていて、直感的に操作できるように思う。

機能は充実し、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応。エアコンの操作も、このモニターで行う。フェイスリフト前も同様だったが。

ワイヤレス充電パッドのほか、前席だけでなく後席にもUSB-CやAのポートがあり、スマホ充電の順番待ちは不要。パーキングセンサーとバックカメラも、標準で備わる。

ステアリングホイールが小径で低い位置に伸びるのは、以前からの特徴の1つ。身長によっては、メーターがリムで隠れてしまう。自分にはしっくり来ない、という人もいるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    レイチェル・バージェス

    Rachel Burgess

    英国編集部ライター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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