【今期もマツダは絶好調】 マツダの第1四半期売上高は過去最高を記録 対前年で増収増益を達成

公開 : 2024.08.15 11:45

今年度の展望は

決算報告の場で、今期のニューモデルの展開と投入について述べられた。

北米市場では、CX-70に加え2024年後半にはCX-50ハイブリッドモデルを導入し、北米市場として初の年間60万台の販売を目指すという。このほか日本市場と欧州市場に今季CX-80を導入し、ラージ商品全4車種がグローバルで揃うことになる。

マツダ 2025年3月期 第1四半期 実績を取材
マツダ 2025年3月期 第1四半期 実績を取材    マツダ

ラージ商品は前年の約2倍となる約20万台を販売する見通しで、今期はグローバルで140万台の販売を予定している。

決算説明会ではSUVの「ラージ商品群」のみが紹介されたが、マツダはこのほかクルマ好きに向けたロードスターの存在を忘れてはならない。

1989年のデビュー以来世界中で支持され、2人乗り小型オープン・スポーツカーとして異例となる120万台以上が生産された。

ロードスターは現行のND系で4代目となる。現在も熟成を続け、2024年1月からのマイナーチェンジ版では、走りを楽しむクルマだけに、アシンメトリックLSDやDSCトラックといった走行安定性を高める装備が追加されたのは、ロードスターを育ててきたマツダならではの改良だ。

マツダはファンに向けた「マツダ・ファン・フェスタ」を以前から開催しており、2024年は4月の菅生に続き10月に富士スピードウェイ、11月は岡山で開かれる。ファンを楽しませるイベントを用意するところに、マツダのクルマ造りに対する愛情が感じられる。こうした地道な心配りがブランドを躍進させる要因といえよう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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