【50年の系譜】いつの時代も「ポルシェターボ」は特別だった!
公開 : 2024.08.16 21:05 更新 : 2024.08.17 22:16
911ターボ50周年記念限定モデル「911ターボ50イヤーズ」の予約受注が始まりました。そこで思い出すのはやはり、歴代911ターボたちでしょう。その系譜を振り返ります。
もくじ
ー初代911ターボへの熱狂
ー930ターボ(1975~89年)
ー964ターボ(1991~93年)
ー993ターボ(1995~98年)
ー996ターボ(2001~05年)
ー997ターボ(2006~12年)
ー991ターボ(2013~19年)
ー992ターボ(2020年~)
初代911ターボへの熱狂
いつの時代にも「ポルシェ911ターボ」という車名には特別な響きがある。いまでもポルシェがフェラーリやランボルギーニと同じステージで語られるのは、ポルシェターボや930ターボと呼ばれることもある初代911ターボが、1970年代後半のスーパーカーブーム全盛時に少年たちを熱狂させたからだ。
張り出したリアフェンダーが特徴的で、リアホイールアーチの前部にブラックのストーンガードフィルムが装着され、リアリッドにブラックのワイドなハードラバーボーダー付きのリアスポイラーが備わっている姿は本当にカッコよかった。
その誕生から50年というアニバーサリーイヤーとなる今年は911ターボという車名を目にする機会が多く、往時と同じような熱量でファンを楽しませている。911ターボ50周年記念限定モデル「911ターボ50イヤーズ」の予約受注(1974年という登場年にちなみ、世界限定1974台)が8月16日に開始されたので、その系譜を簡単におさらいしておこう。
930ターボ(1975~89年)
ルイーゼ・ピエヒが70歳になる誕生日に贈られたモデル(ナローボディにターボエンジンを搭載/1974年)を原点とする911ターボは、レースを席巻した917/10および917/30の特徴であるターボ技術を採用。
911シリーズのフラッグシップとなり、3.0リッターの1975~77年モデルは260ps、3.3リッターの1978~89年モデルは300psという最高出力を誇った。1987年からタルガとカブリオレも用意され、最終型となる1989年モデルは5速MTを搭載。
964ターボ(1991~93年)
限定生産されたカブリオレを除き、クーペのみが導入されたタイプ964の911ターボは、先代のターボ3.3から受け継いだ大きく張り出したリアフェンダーと2本出しとなる楕円型テールパイプがファンを魅了。
3.3リッターの1991~92年モデルは320ps、3.6リッターの1993年モデルは360psを発生するエンジンを搭載した。このハイパワーモデルを識別する特徴のひとつが、レッドのブレーキキャリパーだ。
993ターボ(1995~98年)
4WDシステムを搭載した最初のターボモデルである、タイプ993の911ターボからツインターボチャージャーを採用。3.6リッターツインターボエンジンの最高出力は408psで、1996年モデルで430psに高められるパワーキットが用意され、1998年モデルでは450psまで引き上げられた。
フロントエプロンに3つに分かれたエアインテークが設けられ、下部にはブレーキ冷却用のエアスロットを装備。リアスポイラーは全体がボディカラーで塗装された。