【電動パフォーマンスの未来】 キャデラック発表のコンセプトカー 「オピュレント・ベロシティ」

公開 : 2024.08.22 06:25

キャデラックが発表した「オピュレント・ベロシティ」コンセプトは、華麗さの進化を示すと同時に、ゼロエミッションのパフォーマンスと現代のラグジュアリー・リーダーシップを表現すると述べています。

デトロイト発

キャデラックは、革新的なデザインと卓越したパフォーマンスを純粋に表現したコンセプトカー「オピュレント・ベロシティ」を発表した。

先進テクノロジーとビスポーク・ラグジュアリーを融合させたこのコンセプトカーは、レーシングの血統を受け継ぐ「キャデラックVシリーズ」が目指す電動パフォーマンスの未来を体現していると述べる。

キャデラック・コンセプトカー「オピュレント・ベロシティ」
キャデラック・コンセプトカー「オピュレント・ベロシティ」

電気自動車(EV)と自動運転技術のパイオニアであるキャデラックは、これらのイノベーションを活用し、「オピュレント・ベロシティ」に「Opulent(贅沢)」と「Velocity(疾走感)」という両極を実現したという。

グローバル・キャデラックのデザイン担当、エグゼクティブ・ディレクターのブライアン・ネスビット

「『オピュレント・ベロシティ』は、これまでの経験に基づいたデザイン研究の集大成です。このモデルは、キャデラックが主導するハンズフリー・ドライビング機能、電動化、卓越したパフォーマンスを組み合わせたラグジュアリー・パフォーマンスの未来を描いています。

『オピュレント・ベロシティ』は、キャデラックの最高峰モデルである『Vシリーズ』や将来の電動化のデザインによって特徴づけられる、テクノロジー、ラグジュアリー、そして爽快な高揚感を最も芸術的に調和させて表現しました」と語る。

オピュレント:贅沢な時間

オピュレント体験とは、完全自律走行運転が可能にする個人の自由をイメージしている。

レベル4の自律走行機能は、安らぎと休息を促す多感覚モードを通じて、ハンズフリーの没入型体験を生み出し、これらのモードには、フルワイドスクリーンディスプレイと拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)からアクセスすることができる。

キャデラック・コンセプトカー「オピュレント・ベロシティ」
キャデラック・コンセプトカー「オピュレント・ベロシティ」

キャデラックは、「オピュレント・ベロシティ」の開発にあたり、科学的なベータ波の研究を参考にして、特定の音や光が脳をどのように活性化させ、また安らぎをもたらすのかを探求したという。

そして、この知見を車内全体に活用し、ユーザーがパーソナライズされたハンズフリーのオアシスに没入できるよう、厳選されたアート、エンターテインメント、アンビエント・ライト・セラピー、ウェルネス・リカバリーのテーマなどを取り入れていると述べた。

ベロシティ:爽快な高揚感を極めたパフォーマンスの芸術

ベロシティ体験は、「キャデラックVシリーズ」の代名詞であるラグジュアリー感はそのままに、ハイパーカーならではの最大限のスリルをユーザーに提供すると語る。

マルチファンクションコントローラーに触れると、「オピュレント・ベロシティ」は自律走行モードからベロシティ体験へと切り替わり、モードが起動すると、ステアリングホイールとペダルがせり上がって現れ、ユーザーはハンドルを握るよう促さる。

キャデラック・コンセプトカー「オピュレント・ベロシティ」
キャデラック・コンセプトカー「オピュレント・ベロシティ」

ベロシティ体験は、キャデラックのブラックウィング・サーキットですでに実証されている技術からインスパイアされた究極のラグジュアリー・パフォーマンスを実現し、実際のサーキット体験を取り入れたベロシティ・モードでは、車両のユーザーガイドとしてHUDスクリーンに表示される「ゴーストカー」機能が競技用ドライビングコースを提供し、ドライバーがラップタイムを向上させたり、指定されたさまざまなコースで仲間と競い合ったりすることが可能だという。

さらにベロシティ・モードでは、道路のオーバーレイや路面状況のリアルタイム情報、アクティブ・エアロやサスペンションの減衰力調整の完全なコントロールなど、ドライビング性能の向上を視覚的にサポートする機能を搭載していると発表された。

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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