速い&快感! 世界をシビレさせる電動スポーツカー 10選 運転が楽しいEVはどれ?

公開 : 2024.08.31 18:05

4. リマック・ネヴェーラ

長所:地球上で最も速いクルマの1つ、驚くべきパフォーマンス
短所:240万ポンド(約4億5000万円)という価格

リマックほど短期間で大きな印象を残した自動車メーカーも珍しい。創業者マテ・リマック氏のクロアチアの小さなガレージから始まり、10年あまりでポルシェが一部を所有するようになり、ブガッティの未来を計画する会社に成長した。稀に見る急成長である。

4. リマック・ネヴェーラ
4. リマック・ネヴェーラ

若きリマック帝国の頂点に君臨するのが、「コンセプト・ワン」と「C_Two」に続いて登場したネヴェーラだ。2017年にデビューした際、間違いなく電動ハイパーカーのトレンドの火付け役となった。

ネヴェーラはわずか150台しか生産されないが、そのほぼすべてが予約済みだという。最高速度412km/hを記録するなど、さまざまな数字で人々の注目を集めている。

そのハードウェアも目を見張るものがある。複合素材のシャシーを中心に、各車輪にモーターが1基ずつ搭載され、フロントには独立したシングルスピードのトランスミッション、リアには2速DCTが備わる。

これらにより、ネヴェーラは合計出力1914ps、最大トルク234kg-mを誇り、0-100km/h加速はわずか1.95秒である。120kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は最長547km。

ダブルウィッシュボーン・サスペンション、トルクベクタリング、レベル4自動運転への対応能力など、まさに可能性の塊だ。当然、それに見合う240万ポンド(約4億5000万円)というお値段にも注目。

5. ロータスエヴァイヤ

長所:EVとしては非常に軽い、驚異的な速さ
短所:航続距離が短い

歴史ある英国ブランドが送り出したスポーツカーとして注目を集めているのはエミーラだ。しかし、エミーラはロータスにとって内燃機関を搭載する最後の市販車であり、今後はすべて電動化されていく。

5. ロータス・エヴァイヤ
5. ロータス・エヴァイヤ

ロータスの電動化の先駆けとして登場したのが、130台の限定生産車であるエヴァイヤだ。スペックを見ると、いくぶん頭が下がる思いだ。4モーターの合計出力は2039ps、そして1680kgという電動スーパーカーの中では比較的軽い車重もあって、性能には期待が膨らむばかり。

詳しい性能はあまり公表されていないが、0-100km/h加速2秒以下、最高速度は320km/hに達するという。

とはいえ、ロータスは数値よりもハンドリングとダイナミズムを重視してチューニングしており、出力特性は自然吸気エンジンに近いという話もある。

ロータスの伝統的な特徴をどれだけ受け継いでいるかはまだわからないが、数ある電動ハイパーカーの中で、ドライバーズカーとしてはおそらくエヴァイヤが最有力だろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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