速い&快感! 世界をシビレさせる電動スポーツカー 10選 運転が楽しいEVはどれ?
公開 : 2024.08.31 18:05
8. MGサイバースター
長所:正確で確実なハンドリング、GTのようなしなやかな乗り心地
短所:クラシックなロードスターのような軽快感や俊敏さはない、インフォテイメントとADASシステムは注意を妨げる
MGサイバースターは、中国資本の英国ブランドであるMGにとって重要な新型車だ。ブランド創立100周年を記念するだけでなく、まだ希少な電動コンバーチブルでもある。
77kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は約444kmを謳う。そのエネルギーを2基のモーターに送り、合計出力510psと最大トルク74.0kg-mを発生し、0-100km/h加速を3.2秒で走破する。また、後輪駆動のシングルモーター仕様を選ぶこともできる。
重量があるため、マツダMX-5(日本名:ロードスター)のようなピュアで機敏な走りはできない。しかし、MGは伝統的なスポーツカーのように生き生きと楽しく走れるよう、さまざまな工夫を凝らしている。
そのハンドリングは魅力的で、急ぎさえしなければ、しなやかでコントロールされた乗り心地とよく調和する。
MGにとってスポーツカー分野への復帰となったサイバースターだが、真の切り札はその価格だ。シングルモーター仕様は5万4995ポンド(約1050万円)からで、ツインモーター仕様は5万9995ポンド(約1140万円)からとなっている。
9. BMW i4
長所:BMWらしいハンドリングとエルゴノミクス、快適性とキャビンの質感は良好
短所:実際の航続距離はそこそこ、高性能のi4 M50は必ずしも心に響くものではない
BMWには電動スポーツカーの経験と知識がある。かつてのi8(PHEV)もスーパーカーらしい外観と強力なパワートレイン、そして実に楽しいドライビング・エクスペリエンスを兼ね備えていた。i4は量産型としては初のドライバーズEVであり、その出来は決して悪くない。
i3やiXとは異なり、i4は内燃機関車と共通のCLARプラットフォームを採用している。簡単に言えば、4シリーズ・グランクーペを電動化したものだ。
エントリーモデルのi4 eドライブ40(後輪駆動)でも十分に快調だが、誰かに自慢したいなら高性能のi4 M50が必要だろう。ツインモーターを搭載し、合計出力543psで0-100km/h加速3.9秒を実現する。
車重は2.3トン弱あるものの、パワフルなモーターと賢いソフトウェアによってBMWらしく俊敏でコントロール性に優れており、その気になればテールハッピー・アクションも可能だ。M4コンペティションには及ばないが、スピード感は同等に感じられ、正確性には欠けるものの快適性と洗練性では上回っている。
i4 M50は、初期の電動ドライバーズカーとしてはかなり的を射ている。しかし、安価なi4 eドライブ40の方が親しみやすいハンドリングバランスを持っており、590kmという航続距離も捨てがたい。
ドライバーズカーとしては後者の方が有利であり、価格が安いという事実もその魅力をより一層引き立てている。