【ロータス・エメヤ日本デビュー!】コーリン・チャプマンも夢見た4ドアモデル

公開 : 2024.08.24 11:05

デリバリー開始は今年の年末から

今回実車を目の当たりにして、ボディのクオリティの高さに感心させられたが、室内にも同じことが言えた。グレーで統一された室内はすっきりとして軽快な感じのデザインになっており、スイッチ類の多くはセンターコンソールに集約されている。

またエメヤはADASに関しても最新かつ最高レベルのものが装着されている。それは車体の周囲に備わった12個のカメラと4つのライダー(Light Detection And Ranging)、そして18ものレーダーを備えていることからもうかがえる。ただ前走車と車線を捉えてトレースするだけでなく、実際に運転しているドライバーの眼のように周囲の状況を的確に把握する能力がありそうだ。

室内はグレーで統一され、すっきりとして軽快な感じのデザインだ。
室内はグレーで統一され、すっきりとして軽快な感じのデザインだ。    上野和秀

古くからのロータス・ファンがエメヤに出会ったら、シンプルだったはずのロータスの最新モデルがハイテクによって生まれ変わったという事実に驚かされるはず。

だがメーカーの歴史を考えれば、稀代のエンジニアでもあったコーリン・チャプマンは軽さと同じくらい最先端であることにも注力していたのである。そして彼は4ドアの実用的なロータスを何度も実現させようとしていたことでも知られている。実際にエメヤがファンなハンドリングの持ち主であれば、それを真正のロータスと認めないわけにはいかないだろう。

車両価格は、エメヤが1634万6000円、エメヤSが1793万円、エメヤRが2268万2000円。また日本におけるデリバリーは今年の年末から始まる予定になっている。

SPEC:LOTUS EMEYA

全長×全幅×全高:5139×2005×1459mm(20インチホイール)
ホイールベース:3069mm
トレッド(前/後):1712/1694
車両重量:2480kg(ドライバー75kg含む)
バッテリー:リチウムイオン電池
総電圧:800V
総電力量:102kWh
モーター:デュアル(EMEYA 450)
最高出力:450kW(612ps)
最大トルク:710Nm(72.4kgf・m)
最高速度:250km/h
0-100km/h加速:4.15秒
駆動方式:AWD
航続距離:500-610km(WLTPモード)
サスペンション(前&後):マルチリンク
タイヤ(前/後):255/45R20 / 285/40R20
ホイール(前/後):9.0J×20 / 11.0J×20
車両本体価格:1634万6000円

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ロータスの人気画像