ホットハッチはココから始まった! ゴルフ GTI(Mk1) x アストラ GTE 初代から5代目 比較試乗(1-1)

公開 : 2024.09.14 17:45

100km/h加速8.9秒のクラスを超えた能力

サスペンションは、前がマクファーソンストラット式で、後ろがトレーリングアームを備えるトーションビーム式。ステアリングラックはラック&ピニオンで、フロントブレーキにはディスクを採用し、ホットハッチのオリジナル・レシピは仕上げられた。

ゴルフ GTI Mk1の発表は、1975年のドイツ・フランクフルト・モーターショー。0-100km/h加速8.9秒と181km/hの最高速度は、クラスを超えた能力といえた。1982年には排気量が1781ccへ拡大され、扱いやすさも増している。

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(Mk1/1975〜1983年/欧州仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(Mk1/1975〜1983年/欧州仕様)

英国市場への導入は、1977年3月から。当初は左ハンドル仕様だったが、有能ぶりがグレートブリテン島でも話題になったことはいうまでもない。1979年6月からは、右ハンドル仕様の輸入が始まっている。

同世代の英国車でライバルといえたのは、ヴォグゾールオペル)・アストラ GTE。ただし発売は1983年と、ゴルフ Mk1のモデルチェンジ直前。なぜそこまで反応が遅くなったのか、理由は定かではない。

それでも、このGTEは待つ甲斐があったアストラだった。シャシー構成は、ゴルフ GTI Mk1に匹敵。サスペンションのスプリングとダンパーは標準仕様から強化され、意欲的なコーナリングに備えて、扁平率の低いタイヤが装着された。

4気筒エンジンは、キャバリエ SRiにも搭載された、1796ccのファミリーII ユニット。楕円形の燃焼室が彫られた、アルミニウム製シリンダーヘッドを載せたSOHCで、ボッシュ社製のLE-ジェトロニック・インジェクションがガソリン量を制御した。

この続きは、ゴルフ 初代から5代目 比較試乗(1-2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ゴルフ 初代から5代目 比較試乗の前後関係

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