ポルシェ、カーボンニュートラル燃料の使用拡大を予測 2030年までに大幅増の見通し
公開 : 2024.08.28 18:05
ポルシェのICE戦略
ポルシェは最近、ガソリンエンジンを搭載したカイエンをはじめとするICEモデルの販売期間を延長することを明らかにした。AUTOCARはシュタイナー氏にその理由を尋ねた。
(以下、ミヒャエル・シュタイナー氏とのQ&A)
――なぜICEの戦略を変更するのですか?
「当社の戦略は、 ICE、ハイブリッド車、フルEVの3本柱です。現在行っているのは、この戦略を時期的に適応させることです。2030年に販売する自動車の80%がフルEVになる可能性があり、これに備えているのです。しかし、この移行は多くの市場において緩やかに進むと予想されます」
――ICEモデルはどのようなアップデートを行うのですか?
「PHEVやICE車については、新たな排出ガス規制に対応できるよう、さらなるアップグレードを行う予定ですが、インフォテインメント・システムやエンジン、テクノロジーの面でも改良を行います。そのため、V8およびV6エンジンのアップグレードもご期待いただけます。新型カイエンはフルEVですが、その製品寿命が尽きるまでICEバージョンも並行して用意します。パナメーラも同様で、ポルシェ911にもハイブリッド・パワートレインを搭載するアップデートを導入したばかりです」
――なぜ911はPHEVではないのですか?
「過去10年間、911のさまざまなハイブリッド・コンセプトで多くのテストを行いました。より大きなバッテリーと長い航続距離を持つPHEVのコンセプトにも乗る機会がありましたが、多くの開発作業とプロトタイプを経て、911ではこのような結果になりました。911は我々スポーツブランドの中核であるため、より軽量にする必要があるのです」