アストン マーティン新型「V12スポーツカー」9月2日発表へ 835馬力のヴァンキッシュ登場

公開 : 2024.08.29 06:05

アストン マーティンは9月2日、新型ヴァンキッシュを発表する予定だ。最高出力835psのV12ツインターボを搭載するが、少量生産モデルとなる可能性もある。

少量生産の可能性も

英国のアストン マーティンは9月2日、V12エンジンを搭載した新型「ヴァンキッシュ」を発表する予定だ。DBSの後継車となる。

最高出力835ps、最大トルク102kg-mを発生することが確認されている。同社の量産スポーツカーとして最もパワフルで、これを上回るのはワンオフ車のヴィクターとハイパーカーのヴァルキリーのみだ。

アストン マーティン・ヴァンキッシュ
アストン マーティン・ヴァンキッシュ

車名は未公表だが、アストン マーティンの予告動画や公式SNSでは「すべてを打ち負す(all will be vanquished)」と記されていることから、「ヴァンキッシュ(Vanquish)」となることが確実視される。

搭載されるV12ツインターボは、シリンダーブロックの強化、シリンダーヘッドの再設計、カムシャフトの形状変更など広範囲にわたって改良が加えられている。吸排気ポートも新しくなり、スパークプラグの位置を変更し、より強力な燃料インジェクターを採用することで「最適化された燃焼」を実現しているという。

排気量(先代DBSは5.2L)についてはまだ明らかではないが、アストン マーティンは「かつてないパフォーマンスと高効率を達成する」としている。

エンジンユニットは「ごく限られた数」が手作業で組み立てられるとのこと。新型ヴァンキッシュは少量生産モデルになる可能性がある。

最高技術責任者であるロベルト・フェデリ氏は、「V12エンジンは長い間、パワーと名声の象徴であり、エンジニアリングの情熱と技術力の証でもありました。最高出力835ps、最大トルク102kg-mを誇るこの比類なきエンジンは、アストン マーティンにとって、まばゆいばかりのV12新時代の幕開けを象徴するものに他なりません」と語った。

以前、プロトタイプが欧州で目撃され、全体的なシルエットが明らかになった。エンジン冷却用の大型の通気口や、ダウンフォースを高めるスプリッター、リアディフューザー、4本出しマフラーなどが確認されている。

チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマン氏は以前、ボディやプラットフォームの一部はDB12と共有しているものの、DB12や新型ヴァンテージとは「まったく異なる」モデルになるとAUTOCARに語っていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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