牽引に最適な電気自動車 大トルクでトレーラーを引っ張るEV 10選 デメリットも
公開 : 2024.09.14 18:05
6. BMW i4
長所:サイズの割に優れた牽引重量。BMWらしいハンドリング。優れた運動性能。
短所:実際の航続距離はそこそこ。派生モデル「M50」は必ずしも最適解ではない。トランクが比較的小さい。
最大牽引重量:1600kg
WLTP航続距離:415~590km
意外なことに、BMWは電動SUVの iX3の牽引重量を750kgと低く設定しているが、セダン(ハッチバック)のi4は1600kgを牽引できる。
この数値は、「eドライブ40」と最高出力543psの「M50 xドライブ」の両方で同じである。低出力のeドライブ40でさえ、停車時から43.8kg-mという逞しいトルクを発揮することを考えれば、驚くには当たらない。
実用的なハッチバック開口部を備えた470Lのトランクは、キャンプやトレーラー用の小物類を簡単に収納できる。大きな荷物を運んでいないときは、BMWらしいパフォーマンスと優れた洗練性、そしてキビキビとした魅力的なハンドリングを楽しめる。
i4は、牽引能力という点では最高とは言えないかもしれないが、What Car?誌によれば、キャンピングトレーラー牽引時の航続距離のロスは約56%に抑えられ、同誌がテストしたEVの中ではトップクラスに優れている。
7. メルセデス・ベンツEQS SUV
長所:航続距離が長い。長距離でも非常にリラックスできる。広い。
短所:低速域での乗り心地がかなり悪い。多用途性は低い。高級車にしては豪華さが足りない。
最大牽引重量:1800kg
WLTP航続距離:584~585km
その名が示すように、このモデルは基本的にEQSセダンの車高を上げたSUVバージョンである。
バッテリー車専用に設計された先進のEVA2プラットフォームをベースにしている。シングルモーターの後輪駆動仕様と、ツインモーターの4マチック四輪駆動仕様があり、後者は泥だらけの野原からキャンピングトレーラーや馬車を引っ張り出すときに便利だ。
エントリーグレードの「450」は最高出力360ps、最大トルク58kg-mだが、ツインモーター仕様は81.5kg-mに向上している。
最上級グレードは543psの「580」で、0-100km/h加速4.6秒を達成する。全車に108kWhのバッテリーが搭載され、航続距離は最大585kmと謳われている。また、標準装備のエアサスペンションにより、重い荷物を運んでいるときもボディが水平に保たれる。