【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート1】EVキャンプは無限の可能性!

公開 : 2024.09.04 11:15  更新 : 2024.09.04 13:36

編集部はヒョンデ・アイオニック5を長期レポートとして導入。これまであまりEVと縁のなかった編集長の平井がレポートを担当することになりました。第1回はそのプロフィールと、初取材となったEVキャンプの模様をご紹介します。

手元にあることが嬉しい

ヒョンデアイオニック5が、8月1日より、長期レポート車としてAUTOCAR編集部にやってくることになった。そして偶然にも8月1日に編集部に加入することになった私、平井が、レポートを担当させて頂くことに。

といっても、これまで長年、自動車メディアには携わってきたものの、再上陸したヒョンデの取材はご縁がなく、アイオニック5は触れるのも初めて。デザインがいいクルマだな……と軽く思っていた程度なので、まずはクルマを知ることから始めた。

編集部で長期レポート車として導入することになった、ヒョンデ・アイオニック5。
編集部で長期レポート車として導入することになった、ヒョンデ・アイオニック5。    平井大介

ヒョンデは現在日本で、EVのアイオニック5、そのハイスペックモデルであるアイオニック5N、もう少しコンパクトなEVであるコナ、そして水素電気自動車(FCEV)のネッソをラインナップ。

アイオニック5は、ベースグレードのRWD(170ps/479万円)、ヴォヤージのRWD(217ps/519万円)とAWD(前95ps+後210ps/549万円)、ラウンジのRWD(217ps/559万円)とAWD(前95ps+後210ps/599万円)の5グレード展開で、レポート車はラウンジのAWDとなる。

ボディサイズは全長×全幅×全高が4635×1890×1645mmで、ホイールベースはなんと3000mmと長大。一充電走行距離(WLTCモード/自社測定値)はレポート車が577kmで、RWDモデルは618kmだ。

デザインは、アイオニック・ブランドを象徴するパラメトリックピクセルと呼ばれる小さな正方形の意匠を組み合わせた前後ランプ回りが特徴的。個人的な印象としては、フォルム自体はシンプルながら、サイドのプレスラインが大胆だったりして、とにかく新鮮な印象だ。

実は現在ヒョンデのデザインを率いるルーク・ドンカーヴォルケ氏は、ランボルギーニ時代にムルシエラゴガヤルドを手掛けた人物。個人的に当時、何度も取材させて頂いていて、シンプルさと大胆さの融合が実に彼らしいと感じた。手元に来てから約1週間でこの原稿を書いているが、正直に書けば、このデザインだけでも手元にあることが嬉しいと、すっかり愛着が湧いてしまった。

初取材はEVサマーキャンプ

そんなアイオニック5の取材第1弾として、「EVサマーキャンプ2024」を訪れることになった。これはアイオニック5オーナーズクラブが主催で、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンがイベントをサポートしているご縁で、伺うことになった次第。8月3~5日に静岡県富士宮市にある日本最大級のキャンプ場、「TREE LINE chillax field」で開催され、取材はメインともいえる4日に行った。

到着すると、アイオニック5はもちろんのこと、コナ、ネッソ、そして日本未導入のアイオニック6(!)がずらりと並び、ヒョンデ以外にもテスラなど他社モデルも並んでいる。広大なスペースではあるが、参加車や出展のテントでなかなかの賑わい。まずはイベントを主催する、アイオニック5オーナーズクラブ会長でもある、辻榮さんにお話を伺うことにした。

8月3~5日に静岡県富士宮市で開催された「EVサマーキャンプ2024」。
8月3~5日に静岡県富士宮市で開催された「EVサマーキャンプ2024」。    平井大介

辻榮さんは、アイオニック5が日本に導入されてからすぐに購入したが、ネットで購入するためディーラーがなく、それ自体はメリットが多いと語りつつも、情報交換の場が必要と考えたそう。そこで、X(当時のTwitter)やLINEでオープンに語れるスペースを運営し、オーナーズクラブも結成した。

辻榮さんは元々キャンプが大好きで、冬山に行くほどヘビーキャンパーと自身を語るほど。そしてEVでキャンプをやりたいと思い、2年前にこのEVサマーキャンプを始めた。現在はアイオニック5だけでなく、他のヒョンデ車も増えてきたそうだが、他社ブランドもウエルカムで、意外にもガソリン車の参加もあるそう。「EVを知ってもらえるきっかけになれば」と辻榮さんは語っている。参加車は年々増えていて、今年は50台以上、約120人の参加があった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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