レンジローバー・スポーツ 詳細データテスト 増した円熟味 影を潜めたダイレクト感とシャープな走り

公開 : 2024.09.07 20:25

スペック

レイアウト

ゲイドン最新のL461型レンジローバー・スポーツは、MLA-フレックス・モデルアーキテクチャーを、レンジローバーと共用する。SVは、通常モデルのアダプティブダンパーとアクティブスタビライザーに代えて、6Dインターリンク式アダプティブダンパーを備える。

V8エンジンはフロント縦置きで、フルタイム4WDシステムを介して駆動力を配分する。テスト車の前後重量配分は、実測で53:47だった。

エンジン

プラットフォームは、レンジローバーと共用するMLA-フレックス。通常モデルはアダプティブダンパーとアクティブスタビライザー、SVはインターリンク式アダプティブダンパーを備える。
プラットフォームは、レンジローバーと共用するMLA-フレックス。通常モデルはアダプティブダンパーとアクティブスタビライザー、SVはインターリンク式アダプティブダンパーを備える。

駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:V型8気筒4395cc、ツインターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ89.0×88.3mm
圧縮比:10.0:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:635ps/6000~7000rpm
最大トルク:76.5kg-m/1800~5855rpm
エンジン許容回転数:7200rpm
馬力荷重比:255ps/t
トルク荷重比:30.8kg-m/t
エンジン比出力:144ps/L

ボディ/シャシー

全長:4970mm
ホイールベース:2998mm
オーバーハング(前):897mm
オーバーハング(後):1075mm

全幅(ミラー含む):2225mm
全幅(両ドア開き):3980mm

全高:1814mm
全高(テールゲート開き):2230mm

足元長さ(前席):最大1110mm
足元長さ(後席):750mm
座面~天井(前席):最大970mm
座面~天井(後席):930mm

積載容量:647~1491L

構造:アルミ/スティールモノコック
車両重量:2485kg(公称値)/2546kg(実測値)
抗力係数:0.33
ホイール前/後:9.5Jx23/10.5Jx23
タイヤ前/後:285/40 R23 111Y/305/35 R23 114Y
ミシュラン・パイロットスポーツ・オールシーズン4
スペアタイヤ:なし

変速機

形式:8速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.50/7.4 
2速:3.52/11.4 
3速:2.20/18.3 
4速:1.72/23.5 
5速:1.30/31.1
6速:1.00/40.2 
7速:0.83/48,6
8速:0.64/62.9 

最終減速比:3.73:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:7.5km/L
ツーリング:10.2km/L
動力性能計測時:3.3km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地)4.9~5.1km/L
中速(郊外):8.2~8.8km/L
高速(高速道路):9.7~10.3km/L
超高速:8.7~9.3km/L
混合:8.0~8.5km/L

燃料タンク容量:90L
現実的な航続距離:673km
CO2排出量:271g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/エアスプリング、インターリンク式アダプティブダンパー
後:マルチリンク/エアスプリング、インターリンク式アダプティブダンパー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオン、アクティブ後輪操舵
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:11.4m

ブレーキ

前:420mm通気冷却式ディスク
後:390mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、EBA、EBD
ハンドブレーキ:全自動

静粛性

アイドリング:40dBA
全開時(4速):82dBA
48km/h走行時:58dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:65dBA

安全装備

ABS/DSC/ETC/RSC/HDC/BSA/TSR
Euro N CAP:未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
歩行者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温27℃
0-30マイル/時(48km/h):1.7秒
0-40(64):2.3秒
0-50(80):3.1秒
0-60(97):3.9秒
0-70(113):4.9秒
0-80(129):6.2秒
0-90(145):7.6秒
0-100(161):9.3秒
0-110(177):11.2秒
0-120(193):13.5秒
0-130(209):16.4秒
0-140(225):20.1秒
0-150(241):24.8秒
0-402m発進加速:12.3秒(到達速度:185.2km/h)
0-1000m発進加速:22.5秒(到達速度:234.0km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ランボルギーニウルス(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温13℃
0-30マイル/時(48km/h):1.4秒
0-40(64):1.9秒
0-50(80):2.5秒
0-60(97):3.3秒
0-70(113):4.2秒
0-80(129):5.2秒
0-90(145):6.4秒
0-100(161):7.8秒
0-110(177):9.4秒
0-120(193):11.4秒
0-130(209):13.7秒
0-140(225):16.3秒
0-150(241):19.9秒
0-402m発進加速:11.6秒(到達速度:194.4km/h)
0-1000m発進加速:21.2秒(到達速度:242.7km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.5秒(2速)/2.3秒(3速)/3.1秒(4速)

30-50(48-80):1.5秒(2速)/2.0秒(3速)/2.5秒(4速)/3.4秒(5速)/5.0秒(6速)

40-60(64-97):2.0秒(3速)/2.5秒(4速)/3.2秒(5速)/4.3秒(6速)/5.9秒(7速)/11.7秒(8速)

50-70(80-113):2.1秒(3速)/2.6秒(4速)/3.3秒(5速)/4.3秒(6速)/5.4秒(7速)/9.3秒(8速)

60-80(97-129):2.3秒(3速)/2.6秒(4速)/3.4秒(5速)/4.5秒(6速)/5.6秒(7速)/8.3秒(8速)

70-90(113-145):2.7秒(4速)/3.6秒(5速)/4.7秒(6速)/5.9秒(7速)/8.6秒(8速)

80-100(129-161):3.0秒(4速)/3.8秒(5速)/5.0秒(6速)/6.2秒(7速)/9.4秒(8速)

90-110(145-177):4.0秒(5速)/5.3秒(6速)/6.7秒(7速)/10.5秒(8速)

100-120(161-193):4.3秒(5速)/5.8秒(6速)/7.6秒(7速)

110-130(177-209):5.0秒(5速)/6.4秒(6速)/8.8秒(7速)

120-140(193-225):6.9秒(6速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温27℃
30-0マイル/時(48km/h):8.5m
50-0マイル/時(64km/h):29.9m
70-0マイル/時(80km/h):45.7m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.60秒

ライバルの制動距離

ランボルギーニ・ウルス(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温13℃
30-0マイル/時(48km/h):8.1m
50-0マイル/時(64km/h):22.1m
70-0マイル/時(80km/h):43.3m

各ギアの最高速

1速:53.1km/h(7200rpm)
2速:82.1km/h(7200rpm)
3速:132.0km/h(7200rpm)
4速:169.0km/h(7200rpm)
5速:223.7km/h(7200rpm)
6速:289.7km/h(7188rpm)
7速:289.7km/h(5966rpm)
8速(公称値):290.0km/h(4600rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1789rpm/2045rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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