実は英国「6番目」の人気モデル! 小改良で不満解消 ヒョンデ・ツーソン・プラグインHVへ試乗

公開 : 2024.09.15 19:05

ハードスイッチ復活 いくつかの不満を解消

筆者が評価したいのは、エアコン用に実際に押せるハードスイッチが復活したこと。ナビや再生メディアなどにも、ショートカットが用意されている。その結果、車載機能の操作性は大幅に改善した。

運転支援システムも、ステアリングホイール上のボタンで切り替え可能。車線維持支援が不要なら、ワンタッチでオフにできる。警告音が大きく、ステアリングへの介入が小さくないから、頼りたくないというドライバーはいると思う。

ヒョンデ・ツーソン 1.6Tプラグイン・ハイブリッド 4WDアルティメット(英国仕様)
ヒョンデ・ツーソン 1.6Tプラグイン・ハイブリッド 4WDアルティメット(英国仕様)

荷室の容量は、616L。マイルド・ハイブリッドから、4Lしか狭まっていない。

さて、小改良後のツーソンの英国価格は3万2000ポンド(約614万円)から。プラグイン・ハイブリッドでは3万9275ポンド(約754万円)へ上昇するが、これはひと回り小さいトヨタC-HRのプラグイン・ハイブリッドと同等だ。

これまでの、いくつかの不満解消に努めたツーソン。個性的なスタイリングはそのままに、インテリアは一新され、運転支援システムなどの操作性は改善された。

家族との週末旅行を、従来以上に楽しめるようになったといえる。1度の充電で走れる距離がもう少し長ければ、訴求力はさらに高まるはずだが。

◯:多くのライバルより好印象なインテリア 丁寧に運転すれば燃費を伸ばせる
△:6速ATの反応が鈍め SUVでも運転を楽しみたい人には不向き

ヒョンデ・ツーソン 1.6Tプラグイン・ハイブリッド 4WDアルティメット(英国仕様)のスペック

英国価格:4万5875ポンド(約880万円/試乗車)
全長:4510mm
全幅:1865mm
全高:1650mm
最高速度:186km/h
0-100km/h加速:8.1秒
燃費:76.9km/L
CO2排出量:29g/km
車両重量:1940kg
パワートレイン:直列4気筒1598cc ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:13.8kWh
最高出力:255ps(システム総合)
最大トルク:37.3kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速オートマティック(四輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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