BMWがブレーキ関連のリコール検討 ミニ・クーパーとカントリーマン納車に影響、数万台へ波及か

公開 : 2024.09.03 06:25

今年初頭に約8万台のBMWグループ車を襲った統合ブレーキシステム(IBS)の問題が、ミニ(MINI)にも波及した。欧州ではクーパーとカントリーマンの納車に影響が出ている。

IBSに不具合、アシストが働かなくなる可能性

BMW傘下のミニ(MINI)は、ブレーキシステム関連のリコールを実施するため、欧州でクーパーとカントリーマンの出荷を一部停止した。具体的な影響の範囲はまだ定かではない。

今回のリコールは、ブレーキペダルの踏み心地とフィードバックを制御する統合ブレーキシステム(IBS)の不具合によるものだ。

日本への影響はまだ明らかではない。
日本への影響はまだ明らかではない。

ABSと横滑り防止装置(スタビリティコントロール)に影響し、ブレーキのアシスト機能が正常に働かなくなる可能性がある。最悪の場合、走行中にコントロール不能に陥る危険性もある。

今年初め、同じ問題で世界8万台以上のBMWおよびロールス・ロイスのモデルにも影響が及んだ。

ミニを所有するBMWグループは、「当初のリコール範囲外の追加事例が確認されたため」、リコールの対象拡大を検討中だとしている。

ミニUKの広報担当者はAUTOCARに対し、対象となるのは3ドアおよび5ドアのクーパーとカントリーマンであることを確認した。「統合ブレーキシステムの安全関連リコール延長の影響を受ける一部の新車は、現在納車を保留中であり、部品が交換され次第、お客様に引き渡される予定です」とのこと。

英国では2万台以上の車両が影響を受けているという噂もあるが、ミニはこれを否定し、「もっと少ない」と主張している。しかし、具体的な数字は明らかにしていない。

現在、ミニの販売は 「通常通り」行われており、全モデルが注文可能だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事