こんなのあったの? 知る人ぞ知る「スーパーカー」 ひっそりと “消えた” 珍車 50選 前編
公開 : 2024.09.21 18:05 更新 : 2024.09.22 16:22
誰もが一度は憧れるであろうスーパーカー。しかし、この世には「ほとんどの人が知らない」無名のスーパーカーが何十台とある。ここでは忘れられた珍車・迷車を50台紹介する。
もくじ
ー忘れられた不運なスーパーカー 50選
ーモンテヴェルディ・ハイ(1970年)
ーアーガイルGT(1976年)
ーパンサー・シックス(1977年)
ー童夢・零(1978年)
ーアストン マーティン・ブルドッグ(1979年)
ーウルフレース・ソニック(1981年)
ーコディアックF1(1983年)
ーイスデラ・インペラートル(1984年)
ーチゼータV16T(1989年)
ージオット・キャスピタ(1989年)
ーベクターW8(1989年)
ージャガーXJR-15(1990年)
ーマセラティ・チュバスコ(1990年)
ータトラMTX-4 RS(1990年)
ービター・タスコ(1991年)
ーシュパン962 CR(1991年)
ーMCAセンテナーレ(1992年)
ーシュピースTC522(1992年)
ーヤマハOX99-11(1992年)
ーダウアー962(1993年)
ーイズデラ・コメンダトーレ112i(1993年)
ーリスター・ストーム(1993年)
ージリアート・アエローザ(1994年)
ーベンチュリー400 GT(1994年)
忘れられた不運なスーパーカー 50選
成功したスーパーカーブランドもあれば、凋落したスーパーカーブランドはその何倍もある……。
大金を投じて高級車を購入するなら、そのクルマには価格相応の血統を期待するものだ。多くの場合、人はクルマを買うときにブランドに左右されがちだが、特にスーパーカーに関してはブランドが極めて重要だ。
過去数十年間、スーパーカーを世に送り出すために新しいブランドが次々と登場したが、長く存続した例はほとんどない。数十のスーパーカーブランドが誕生しては消えていった。今回は、人々の記憶から忘れ去られてしまったブランドとモデルを紹介する。
モンテヴェルディ・ハイ(1970年)
高級スーパーカーといえば、モンテヴェルディ・ハイ(Monteverdi Hai)ほどレアなものはない。デザインの正式な訓練を受けていない故ペーター・モンテヴェルディが設計したもので、たったの2台しか生産されなかった。
クライスラー製の7.0L V8「ヘミ」エンジンを搭載し、最高出力450s、最高速度290km/hを実現している。エアコンやレザーインテリアなどを備えた豪華なスーパーカーであるが、製造品質はいまひとつだったようだ。
アーガイルGT(1976年)
スコットランド生まれのスーパーカー。1976年、ボブ・ヘンダーソンが最高速度320km/hの新型スーパーカーを作ろうとしたとき、オイルショックで計画が早々に頓挫するとは思いもしなかっただろう。アーガイルGT(Argyll GT)の開発プロジェクトが軌道に乗るのは1977年のことで、納車が始まったのは1984年だった。
しかし、当初計画されていたV8ツインターボが排気量2664ccのV6ターボに格下げされたため、顧客は興味を失ってしまった。
パンサー・シックス(1977年)
1970年代後半、 “血中ガソリン濃度” が高めの少年の部屋には、この狂ったハイパーカーのポスターが貼られていた。六輪のレイアウトに、キャデラック製8.2L V8ツインターボをリアに搭載したパンサー・シックス(Panther Six)は、クレイジーなモンスターマシンである。
最高速度は320km/hとされるが、わずか2台しか生産されず、誰もその性能を確認することができていない。1台はレストアされて欧州に現存するが、もう1台(モーターショー出品用)は何年も前に姿を消し、中東のどこかに潜んでいると言われている。
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