こんなのあったの? 知る人ぞ知る「スーパーカー」 ひっそりと “消えた” 珍車 50選 前編
公開 : 2024.09.21 18:05 更新 : 2024.09.22 16:22
シュパン962 CR(1991年)
シュパン962(Schuppan 962)は、惜しくも登場するタイミングを外してしまった不運な1台だ。元レーシングドライバーのヴァーン・シュパンが、ポルシェのアイコンである962の公道仕様を作ろうと企画したものである。
ツインターボの3.3Lフラット6を搭載し、最高出力600ps、最高速度350km/hを実現。50台の生産が予定されていたが、77万ポンドと高価だったため販売に苦戦した。結局、5台が出荷されただけで、1994年末に中止となった。
MCAセンテナーレ(1992年)
まるで実物大ミニカーのようなデザインだが、1992年に発表されたセンテナーレ(Centenaire)の当時の価格は50万ドルだった。ランボルギーニのV12エンジンをミドマウントし、イタリアの名門カスターニャ社がデザインを担当したが、モナコでのプレス発表会では誰も試乗を認められなかった。
6台が生産されたと言われており、1993年のル・マン出場も目指したが、残念な結果に終わった。販売も軌道に乗らなかったため、センテナーレの権利はマイクロカーメーカーのエクザム・メガ社に売却され、そこでモンテカルロ(Monte Carlo)という名で再出発したが、販売はやはり困難を極めた。
シュピースTC522(1992年)
産業用変圧器のメーカーとして知られるドイツのシュピース社が、一体どんなクルマを作ろうと言うのか? 1992年に登場したTC522は、カーボンファイバー製のボディシェルに最高出力500ps超の5.7L V8ツインターボと6速トランスミッションを採用していた。
しかし、多くのスーパーカーブランドと同様に販売面での問題に悩まされた。TC522の価格は36万2000ポンドと非常に高価であり、プロジェクトが軌道に乗る前に頓挫したのも不思議ではない。
ヤマハOX99-11(1992年)
スーパーカーの世界では、「公道レーサー」という言葉はマーケティング上の決まり文句であるが、ヤマハの場合はまさにそれに値するものだった。OX99-11はマクラーレンF1対抗しうる数少ないスーパーカーの1つであり、市販化されなかったことが残念でならない。
OX99-11が登場したのは1992年のことで、最高出力425psの3.5L V12エンジンを車体中央に搭載している。このエンジンは1990年代初頭のブラバムやジョーダンに搭載されていたもののデチューン版だ。価格は100万ドルと高額だが、これほどのクルマが他にあるだろうか?生産されたのはわずか3台のみ。
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