2024年のベスト・ファミリーハッチバックは? ゴルフ/308/カローラ・スポーツ 3台比較試乗(1)

公開 : 2024.09.21 09:45

カローラと対極的な308のインテリア

一方で他の2台にはない、しっかり握れるシフトレバーが備わる。ハードスイッチが並んだ、エアコンの操作パネルも残っている。シートヒーターのスイッチなどは、感心するほど頑丈そうだ。1960年代の初代から乗り換えても、すぐに操作できそうに思える。

完璧ではない。小物入れは多いとはいえず、カップホルダーは小さい。インフォテインメント・システムはアップル・カープレイに対応するが、本来のシステムへの切り替えは面倒くさい。

プジョー308 ハイブリッド136 GT(英国仕様)
プジョー308 ハイブリッド136 GT(英国仕様)

運転支援システムのメニューには、わかりにくい用語が多用されている。この辺りは、308やゴルフの方が良く練られている。

その308は、インテリアでカローラ・スポーツと対極的。デザインはスタイリッシュで、素材には上級感がある。ひと目で魅力的な車内だと思える。金属風のセンターコンソール・パネルは、ダーク基調の内装と好ましいコントラストを生んでいる。

インフォテインメント・システムのグラフィックも美しい。メーター用モニターの表示は、立体的に見える効果付きだ。

とはいえ、人間工学には疑問もある。高い位置のメーターパネルと、小径で低い位置のステアリングホイールという組み合わせの、i-コクピットは308でも健在。しっくり来る姿勢は取れるが、メーターパネルの一部が隠れてしまう。

エアコンのインターフェイスは、タッチモニター内。アップル・カープレイを起動させると、その表示が消えて使いにくい。

この続きは、ゴルフ/308/カローラ・スポーツ 3台比較試乗(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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