ボルボ新型 “高級セダン” 初公開 空力重視の「ES90」2025年発売へ 大容量バッテリー搭載

公開 : 2024.09.06 06:25

ボルボは新型EV「ES90」を2025年に投入する。BMW i5やメルセデス・ベンツEQSに対抗する全長5.0mクラスの高級セダンで、111kWhの大容量バッテリーを使用する見込みだ。

全長5.0m級の大型電動セダン

スウェーデンのボルボは9月4日、新型EV「ES90」を2025年に投入すると発表した。同社初の完全電動セダンとなる。

現行の内燃機関搭載のS90に相当する大型セダンで、BMW i5やメルセデス・ベンツEQEへの対抗馬となる見込みだ。

ボルボが公開した新型「ES90」の予告画像
ボルボが公開した新型「ES90」の予告画像    ボルボ

ボルボは、スウェーデンのヨーテボリで4日に開催したイベント「90/90 day」の最後に、短い映像でES90を紹介した。映像では詳しい説明はされなかったが、電動SUVのEX90からデザインの影響を受けていることは明らかだ。

詳細はまだほとんど明らかにされていないが、ボルボが開発したEV専用プラットフォームを採用すると見られている。高度なソフトウェアと最新技術を多数搭載することになるだろう。

以前リークされた情報によると、ES90の全長は約5.0mで、シングルモーターの後輪駆動モデルとツインモーターの全輪駆動モデルが用意され、EX90と同じ111kWhのバッテリーが搭載されるという。

ES90は高級セダンへの需要が高い中国市場に焦点を当てて開発され、ボルボの親会社である吉利グループが所有する中国の工場で生産される見込みだ。しかし、欧州市場などグローバルに販売される予定で、現行のS90と並ぶフラッグシップセダンとして位置づけられる可能性が高い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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