【開発総責任者、水野和敏さんが初公開】これまで語られなかったR35 GT-Rの「ナゼ?」を、直筆で公表!

公開 : 2024.09.08 08:05  更新 : 2024.09.08 10:03

2025年モデルで生産中止となる「R35 GT-R」は、911より非力で重いのに、なぜニュルで911より速いのか。その秘密を開発総責任者、水野和敏さんが公開しています。

これまで語られなかったR35 GT-Rの全て

「ナゼ? 1720kg・500馬力の重くてパワーのないGT-Rが、約1660kg・600馬力の911よりニュルで速いのか」
「ナゼ? GT-Rはアウトバーンを300km/hで、しかも楽々、片手運転できるのか」
「ナゼ? GT-Rは200km/hで壁に激突しても、ドライバーがみんな無事なのか」

この「ナゼ?」に答えられるのは、R35 GT-R開発総責任者であった水野和敏氏、ただひとりしかいない。

2025年モデルで生産終了する「R35 GT-R」。
2025年モデルで生産終了する「R35 GT-R」。    カルチュア・エンタテインメント

これまで語られなかったR35 GT-Rの全ての秘密を1冊にまとめた限定版のプレミアム書籍、水野和敏著「The GT-R “My philosophy and my original technologies”」。その第一期受注がいよいよ9月いっぱいで終了する。

本書は、R35 GT-Rに使われたオートクレーブ製法のカーボン素材を表紙と背表紙に採用するなどして、受注開始時に話題となった。

その内容は、開発責任者としてマルチパフォーマンススーパーカー「日産R35 GT-R」を創り出し、世界から「ミスターGT-R」、「ファーザーオブ GT-R」と称される水野氏が、モノ造りの哲学や顧客への想い、そして隠されていた驚異のテクノロジーなど、いままで未公開にしていた真実の全てを書き記したものだ。

愛車と共に持ち続けて欲しい、オーナー必須のバイブル

例えば、R35 GT-Rはポルシェ911ターボSより最高出力で10馬力劣り、重量も100kg重いのに、0-100km/h加速や、ニュルブルクリンク・サーキットのラップタイムはR35 GT-Rの方がナゼ速いのか?

200km/hものスピードで壁に激突クラッシュしても、多くのドライバーは、ナゼ無傷で助かっているのか?

プレーイングマネージャーとしてR35GT-Rを企画、開発を担当した水野和敏氏。
プレーイングマネージャーとしてR35GT-Rを企画、開発を担当した水野和敏氏。    カルチュア・エンタテインメント

宣伝広告費ゼロ(なし)で、どうして世界的なブランドが短期間に構築できたのか?

プレーイングマネージャーとしてR35 GT-Rを企画・開発する中で水野氏は、独自に培っていたユニークな先進テクノロジーやノウハウ、そして企画やブランディングの世界戦略を折り込んできたが、その核となるエッセンスは、メディアはもちろん、日産の関係者にも未だ公表していないという。

それは、「発表発売から10年以上経ち、マーケットでその価値が証明されるまでは公開しない」と彼が心に決めていたからだ。もし市場の評価や判定が「ノー」であった場合は、自分の中だけに留めておこうと思っていたが、R35 GT-Rの中古価格は高騰。世界中で希少性が高くなっているのは周知の事実である。

市場の答えが出た今だからこそ、R35 GT-Rのユーザーやファン、そして未来を創るエンジニアに向けて、R35 GT-Rだけが持つ先進的でユニークな独創的テクノロジーや、モノ創りの哲学と発想の原点、その思考と構想化の道筋などを、開発責任者自身が「直筆で」正しく伝えたい……。約200ページある本書には、そんな思いが込められているという。まさに、オーナー必携のバイブルと言えるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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