【スーパーハイトワゴン強し】 2024年8月期 軽自動車新車販売の車名別ランキング

公開 : 2024.09.06 07:05

2024年8月期における軽自動車新車販売の車名別ランキングが発表されました。前月に続きスーパーハイトワゴンがトップ3をキープしています。近々発表予定スズキの新型スペーシア・ギアが今後どう食い込むでしょうか。

2024年8月期 軽自動車新車販売車名別ランキング

全国軽自動車協会連合会は、2024年8月期における軽自動車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2024年8月期 軽自動車通称名別新車販売トップ10

1位 ホンダNボックス:1万4441台
2位 スズキスペーシア:1万1166台
3位 ダイハツタント:9929台
4位 スズキ・ハスラー:6376台
5位 スズキ・ワゴンR:5611台
6位 日産ルークス:4786台
7位 スズキ・アルト:4744台
8位 ダイハツ・ムーヴ:4427台
9位 ダイハツ・タフト:4370台
10位 三菱デリカ・ミニ/eK:4332台

スズキ・スペーシアには近々新型スペーシア・ギアが追加される予定だ。
スズキ・スペーシアには近々新型スペーシア・ギアが追加される予定だ。

8月期の軽自動車の車名別ランキングは、ホンダNボックスが前年同月比14.1%減ながら1万4441台を販売して、3カ月連続での首位に就く。

続く第2位には同27.3%増の1万1166台を記録したスズキ・スペーシアが、第3位には同9.3%減ながら9929台を売り上げたダイハツ・タントが入り、前月と同じくスーパーハイトワゴンがトップ3を占有した。

また、第4位には5月に一部改良を実施したスズキ・ハスラーが同12.3%減ながら6376台を登録して順位を維持し、さらに第5位にはスマイルの販売が好調なスズキ・ワゴンRが同0.4%増の5611台を達成して1ランクアップを果たした。

なお、スズキ・スペーシアにはまもなくSUVテイストの新型スペーシア・ギアが追加される予定なので、新車効果が薄れつつあるホンダNボックスとの首位争いは年末に入ってより熾烈になるものと推測される。

それ以外のモデルは?

注目モデルの動向

6月に商品改良を行った日産ルークスは前年同月比3.8%増の4786台を販売して第6位に、6月にサイバーセキュリティに関わるソフトウェアのプログラムを変更した三菱デリカ・ミニ/eKは4332台を登録して第10位にランクイン。

また、6月に商品改良を図った日産デイズは同6.5%増の3732台を記録して第11位に、値上げ前の駆け込み需要があったホンダNワゴンは同4.4%増の2464台を売り上げて第14位に、2月にマイナーチェンジしたスズキ・エブリイワゴンは同47.5%増の1572台を成し遂げて第15位に入る。

スズキ・スペーシアには近々新型スペーシア・ギアが追加される予定だ。
スズキ・スペーシアには近々新型スペーシア・ギアが追加される予定だ。

一方、軽EVのカテゴリーでは日産サクラが6月に一部改良を図ったものの同36.8%減の1530台と伸び悩み、同じく5月に一部改良を実施した三菱eKクロスEVも同16.9%減の212台と低迷する。

対して、昨年12月に大幅改良を行って電動系コンポーネントを刷新し、車名もミニキャブ・ミーブから改名した軽EVバンの三菱ミニキャブEVは、同381.9%増の400台を達成。

また、4月に仕様変更を図るとともに特別仕様車のFUN「STYLE+ NATURE」を設定した軽バンのホンダNバンは、同7.0%増の1997台を成し遂げた。

なお、登録車と軽自動車を合わせた8月期の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが3カ月連続でのトップに立ち、以降はスズキ・スペーシア、トヨタカローラ、ダイハツ・タント、トヨタ・シエンタの順で続く。

月間販売台数1万台超えは、前月から4車種減って3車種にとどまった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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