【トヨタ勢の独占が安定化?】 2024年8月期 登録車新車販売の車名別ランキング

公開 : 2024.09.06 06:45

2024年8月期における登録車新車販売の車名別ランキングが発表されました。登録車の車名別新車販売はトヨタ・カローラが3カ月連続で首位、トップ10のうち7車種がトヨタ、2車種が日産、1車種がホンダの体制は変わらず。

2024年8月期 登録車新車販売車名別ランキング

日本自動車販売協会連合会は、2024年8月期における登録車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2024年8月期 登録車通称名別新車販売トップ10

1位 トヨタカローラ:1万541台
2位 トヨタ・シエンタ:9027台
3位 トヨタ・ヤリス:8901台
4位 トヨタ・ルーミー:8058台
5位 ホンダフリード:6990台
6位 日産ノート:6894台
7位 日産セレナ:6103台
8位 トヨタ・プリウス:5909台
9位 トヨタ・アルファード:5809台
10位 トヨタ・ライズ:5459台

ランキング11位に位置するトヨタ・ランドクルーザー
ランキング11位に位置するトヨタ・ランドクルーザー

登録車の8月期の車名別ランキングは、データ試験の不備が見つかったことに伴ってアクシオ/フィールダーの生産・出荷を停止したにもかかわらず前年同月比3.3%増の1万541台を達成したトヨタ・カローラが、3カ月連続でのシェアトップに就く。

続く第2位には、同6.3%減ながら9027台を販売したトヨタ・シエンタが1ランクアップで位置。前月第2位のトヨタ・ヤリスは、カローラ・アクシオ/フィールダーと同様の理由でヤリス・クロスの生産・出荷を停止したことが響いて、同37.5%減の8901台にとどまって第3位に陥落した。

また、第4位にはHVモデルの生産・出荷を再開したトヨタ・ルーミーが同7.4%減ながら8058台を売り上げてランクイン。さらに、第5位には3代目に移行した新型ホンダ・フリードが同52.3%増の6990台を記録して1ランクアップを果たした。

以降は日産ノート、日産セレナ、トヨタ・プリウス、トヨタ・アルファード、そしてHVの生産を再開したトヨタ・ライズの順で続き、トップ10のうち7車種がトヨタ車、2車種が日産車、1車種がホンダ車という、前月と同じ結果となった。

なお、トヨタのヤリス・クロスとカローラ・アクシオ/フィールダーは9月4日夜より生産・出荷を再開しているため、9月のランキングは変動があるものと予想される。

10位以下の様子は?

トップ10以降

SUVおよびクロスオーバーモデルの堅調さが目立つ一方で、全面改良および一部改良を行ったモデルの健闘ぶりが光った。

4月に250シリーズを発売したトヨタ・ランドクルーザーワゴンは前年同月比27.7%増の5248台を販売して第11位に、4月にクロスオーバーの一部改良を図ったトヨタ・クラウンは同78.8%増の4009台を記録して第17位に、5月に商品改良を実施したホンダ・ヴェゼルは同17.5%増の3980台を登録して第18位に、値上げ前の駆け込み需要があったホンダZR-Vは同101.9%増の3277台を売り上げて第20位に位置。

ランキング11位に位置するトヨタ・ランドクルーザー
ランキング11位に位置するトヨタ・ランドクルーザー

また、3月に販売を開始した新型コンパクトクロスオーバーSUVのホンダWR-Vは2456台を販売して第23位に、4月にSTIスポーツのブラックインテリアセレクションなどを新設定したスバルフォレスターは同27.3%増の2157台を成し遂げて第25位に、6月に商品改良を行った日産エクストレイルは同11.7%増の1763台を記録して第28位に入る。

さらに、7月にRFの出荷を再開したマツダロードスターは同289.0%増の1128台を登録して第37位に、同じく7月にHVモデルの出荷を再開したダイハツ・ロッキーは同70.4%増の1113台を売り上げて第38位にランクインした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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