欧州でも「主流」が変わった? 増え続けるオートマ(AT)車 初心者にもおすすめのモデル 10選
公開 : 2024.09.15 18:05
6. ヒョンデi20
長所:広いキャビンとトランク。豊富な装備とスペース。
短所:軽快さに欠ける走り。乗り心地とハンドリングは及第点。
ヒョンデi20はスタイリッシュな小型車だが、かつてのようにセールスを牽引する存在ではない。それでも重要な立ち位置にいることは確かだ。
7速DCTが用意され、走りの活発さには欠けるが、それでも22.2km/lとかなり低燃費だ。
エンジンは最高出力わずか100psの1.0Lターボガソリン。とはいえ、小型車としては快適な部類に入る。ただ、刺激的な走りは期待しないほうがいい。
7. トヨタ・アイゴX
長所:長距離でも快適。多くの安全技術を標準装備。
短所:遅い。とてもとても遅い。ライバル車に比べて高価。
2台目のトヨタ車がランクイン。こちらはアイゴX――先代アイゴより背が高く、たくましさをましたコンパクトクロスオーバーである。
最高出力70psの1.0Lガソリンエンジン(ノンターボ)を搭載し、カタログ上では少々パワー不足に見える。街乗りでは悪くないが、0-62mph加速14.8秒という数値がその走りを物語っている。
ハイブリッドではないということもあり、ワンクラス上のヤリスよりずっと安い。1.0LエンジンにS-CVT(または “スモール” CVT)を組み合わせたベーシックはアイゴXは、1万7245ポンド(約325万円)で購入できる。
編集部の見解では、アイゴXのインテリアは、人間工学とテクノロジーを駆使した完璧なレイアウトで、完成されている。洗練性も素晴らしい。
8. ホンダ・ジャズ(フィット)
長所:抜群の低燃費。実用的なインテリア。
短所:割高な価格設定。運転しにくい。
英国仕様のホンダ・ジャズ(日本名:フィット)にはエンジンが1種類しかなく、トランスミッションも1種類のみ。
e-CVTが搭載され、価格は2万6395ポンド(約495万円)から。このリストの中では高価な部類に入る。
アベンジャーやコルサとは異なり、ストロングハイブリッドなので、低速では電気のみの走行が可能だ。エンジンはバッテリーを充電するための事実上の発電機として効率的に働いてくれる。
燃費もよく、ホンダは欧州WLTPサイクルの複合平均燃費を26.7km/lとしている。
9. プジョー208/ヴォグゾール・コルサ
長所:どちらもスタイリッシュ。トルクフルでシャープ、経済的な走り。
短所:運転に魅力がない。硬めの乗り心地。
プジョー208とヴォグゾール・コルサ(オペル・コルサの英国版)は、電気モーター付きの6速ATを含め、機械的な共通点が多い。
プジョーによると、ハイブリッドは通常のガソリン車より15%燃費が良いという。
最高出力は100psと138psから選択可能で、価格は後者で2万3310ポンド(約440万円)から。
結局のところ、プジョーもヴォグゾールも洗練されていて快適で、運転しやすい。どちらを選ぶかは、見た目で判断していいだろう。