【中東で11月から販売】 7代目の新型「日産パトロール」 V8からV6ツインターボ搭載へ
公開 : 2024.09.11 11:45
日産は7代目となる「パトロール」を発表。新型では過去のレガシーを受け継ぎながら、将来も見据えた比類ないパフォーマンス、最先端の技術で革新性を体現したモデルとなっているようです。
新型のエクステリア
日産の子会社である中東日産会社は、新型「パトロール」を発表した。
日産の社長兼CEOの内田誠はアラブ首長国連邦アブダビで開催された発表イベントに登壇し、次のように述べた。
「新型日産『パトロール』は、今まで培ってきたレガシーを受け継ぎつつ、比類ないパフォーマンス、最先端の技術、そして圧倒的な存在感を融合した、SUVの在り方を再定義する大胆な飛躍を遂げたモデルです」
パトロールの伝統を残しつつ先進感あふれるエクステリアデザインは、あらゆる面で強靭性と耐久性を感じさせ「壊れることのない頑丈性」を体現しているという。
フロントのVモーショングリルの左右に配した印象的なC形のヘッドライトは、アダプティブ ドライビング ビーム(ADB)技術を採用し、最適な視界を確保。
さらに、22インチの合金ホイールは路上での存在感を高めるだけでなく、優れたオフロード性能に必要なロードクリアランスも実現し、その堂々とした佇まいを一層際立たせると述べている。
インテリアは?
プレミアムなインテリアは、快適さと最先端のテクノロジーが調和するよう緻密に設計され、乗る人すべてに快適な運転体験を提供するという。
2つの14.3インチのディスプレイを配したインフォテインメントシステムはグーグル・ビルトインを搭載した日産コネクト2.0を採用したことにより、ナビゲーション、セキュリティ、エンターテインメントが一つのプラットフォームに統合され、顧客自身のデジタルライフと車両の連携をよりシームレスに行えるようになると語る。
ディスプレイには、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影するInvisible-to-Visible技術を採用。「ウルトラ・ワイドビュー」により視野は170度にまで拡大し、「インビジブル・フードビュー」により車両の真下を透過して確認できるようになるなど、オフロードや狭いスペースでも安全な運転をサポート。
また、新たに搭載した「バイオメトリック・クーリング」は、内蔵された赤外線センサーが乗員の体温を検知し、温度と風量を自動で調整して快適な車内環境を保つ仕組みだ。
さらに、12個のスピーカーからなる「クリプシュ・プレミアムオーディオシステム」、64色から選べるアンビエント・ライトシステムが、クラス最高の広さを誇る乗員空間をより快適に演出すると発表した。
走りはどんな感じ?
新型「パトロール」が搭載する新型3.5L V6ターボエンジン(最大出力:425ps/最大トルク:700Nm)は、従来のV8エンジンと比較して出力で7%、トルクは25%向上し、燃費も大幅に改善したという。
9速ATを介して伝達されたその動力が路面を捉え、市街地から険しい地形に至る様々な地形でもより質の高いドライビング体験を提供する。
また、走行シーンによって適切な車高に調整することを可能にした「アダプティブ・エアサスペンションシステム」を標準装備とし、通常走行時は車高を下げることで空力性能を確保し、乗員の乗降時は更に車高を下げて乗り降りや荷物の載せ降ろしを容易にする仕組みだ。
ドライブモードは、標準/砂地/岩場/轍/エコ/スポーツの6つから選ぶことが可能で、日産初採用の4WDトランスファーモードインターロックシステムによりシームレスなモードの切り替えが可能になったと発表している。
運転支援技術については、プロパイロットテクノロジーがパトロールに初めて採用され、アダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストがドライバーをサポート。
新型日産「パトロール」は、伝統と未来を繋ぐスタイリング、顧客のデジタルライフとシームレスに調和するインフォテイメント、そしてよりパワフルになったパワートレインで、卓越した性能と洗練された運転体験を提供し、日産のイノベーションへのコミットメントを体現するものだと締めくくった。
新型日産「パトロール」は、2024年11月1日からアラブ首長国連邦、サウジアラビア、および中東地域の日産のパートナーの販売店で販売開始を予定し、邦貨換算で940万円前後からのラインナップとなる見込みだ。