アルピーヌ初の “電動クロスオーバー” 10月初公開へ 「A110の走り再現したい」と開発者 新型A390ベータ・コンセプト

公開 : 2024.09.10 06:05

アルピーヌ、新型EVコンセプト「A390ベータ」を10月11日に発表する。ポルシェ・マカンのライバルとなる電動クロスオーバーで、実用性と走りの魅力の両立を目指す。

ポルシェ・マカンのライバル登場か

フランスのアルピーヌは10月11日、新型EVコンセプト「A390ベータ」を公開する予定だ。ブランド初の電動クロスオーバーとなる。

クーペのような流麗なシルエットを持ち、ポルシェ・マカンのようなスポーティなキャラクターを与えられるようだ。2025年には「A390」という名称の市販車が発表される見込みである。

アルピーヌが公開した「A390ベータ」の予告画像
アルピーヌが公開した「A390ベータ」の予告画像    アルピーヌ

アルピーヌが今後展開予定の7車種のEVのうちの1台で、主流の高級車市場の開拓を目指したものだ。

車名の中で最初に来る数字(1、3など)はサイズを、2番目の数字(10または90)はそれぞれパフォーマンスまたは日常的な使い勝手に重点を置いていることを意味する。例えば現行のA110は、コンパクトなパフォーマンスモデルという位置づけとなる。

つまり、新型A390は実用性を重視した小~中型のクロスオーバーとなる見込みだが、パフォーマンスを大きく損なうことなく、A110のドライビング・ダイナミクスの要素を受け継ぐという。

「A110のドライビング・エクスペリエンスを、さまざまなセグメントで再現することが狙いです」と、アルピーヌのデザイン責任者であるアントニー・ヴィラン氏は語っている。

「高性能でスポーティ、そしてエネルギッシュなものを求めています。ただ直線を超高速で走るようなものではありません」

そのためには、トルクベクタリングや四輪操舵システムなど、「さまざまな技術的ソリューション」が必要になる、とヴィラン氏は付け加えた。

コンセプトモデルのA390ベータは、10月14日に開幕するパリ・モーターショーで実車が一般公開される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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